研究課題/領域番号 |
20K10637
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58050:基礎看護学関連
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研究機関 | 兵庫県立大学 |
研究代表者 |
竹村 和子 兵庫県立大学, 地域ケア開発研究所, 客員研究員(研究員) (30724736)
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研究分担者 |
梅田 麻希 兵庫県立大学, 地域ケア開発研究所, 教授 (40424311)
西内 陽子 兵庫県立大学, 看護学部, 代替教員 (00803743)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2020年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | 在留外国人 / やさしい日本語 / 看護場面 / 母子保健 / 在日外国人 / 対話集 / 看護現場 / 対話場面 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究の目的は、地域・臨床看護場面における在日外国人のためのやさしい日本語対話集を作成し、検証することである。まず、保健医療福祉現場の看護を提供する場において、外国人への対応の現状・課題およびやさしい日本語に関するニーズを把握するために、実態調査を行う。調査結果から、看護職や在日外国人が困りやすいよくある場面の抽出し、やさしい日本語対話集を作成する。作成した対話集を、在日外国人対象の健康相談会、保健医療福祉の場で試行し、修正し、社会に公表する。
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研究実績の概要 |
前年度に引き続き、2022年度は、やさしい日本語対話集の基礎資料とする2種類のインタビュー調査を進めた。 1つ目は、行政機関において、母子保健に携わる保健師・助産師が、外国人とコミュニケーションをとる中で困難を感じた場面に関する調査である。個別インタビューと、フォーカスグループインタビューを行い、13人の保健師・助産師の協力を得ることができた。その一部を、国内学会にて発表を行った。発表時点の結果から、主に、健診場面における発達に関すること、家庭訪問や健診の日程に関すること、母子健康手帳交付時や、育児指導場面では、生活実態が聞き取れないことなどが挙がっていた。引き続き、データ分析中である。 2つ目は、日本で妊娠・出産・育児を行う在留外国人が、支援職とコミュニケーションをとる中で困難を感じた場面に関する調査である。個別インタビューと、フォーカスグループインタビューを行い、24名の育児中の在留外国人の協力を得ることができた。現在データ分析中である。 研究チームメンバーによって、実施している在留外国人対象の身体測定・健康相談会にて、やさしい日本語の活用を行った。来場した外国人向けの掲示・配布資料には、やさしい日本語を記載し、やさしい日本語を用いた健康相談も行った。また、参加ボランティアスタッフへの普及を兼ねて、やさしい日本語を使ってももらえるよう資料を配布し、説明を行った。事後アンケートを行い、やさしい日本語の重要性や学習の必要性を理解されたことが伺えた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
新型コロナウイルス感染症拡大によって、当初よりインタビューの設定が難しく、全体的に遅れていた。2022年度は、新型コロナウイルス感染症に対する規制が緩和され、多くの方々にご協力をいただき、インタビュー調査を実施することができた。しかし、データ分析し、研究課題のゴールであるやさしい日本語対話集の作成には至らなかった。助成期間1年延長が許可され、来年度、やさしい日本語対話集の作成に取り組むこととした。
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今後の研究の推進方策 |
1.インタビューデータ分析:2022年度行ったインタビュー調査のデータ分析を進める。 2.やさしい日本語対話集:主に、母子保健の場でのやさしい日本語を活用できるツールを作成する。 3.やさしい日本語対話集の検証:作成するやさしい日本語対話集に関して、行政の母子保健にかかわる看護職者に意見を聞き、活用可能か検証する。 4.インタビュー調査の論文作成
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