研究課題/領域番号 |
20K10646
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58050:基礎看護学関連
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研究機関 | 順天堂大学 |
研究代表者 |
高梨 あさき 順天堂大学, 医療看護学部, 准教授 (60567361)
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研究分担者 |
加茂 敦子 順天堂大学, 医療看護学部, 准教授 (50614088)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 排尿機能 / 加齢変化 / セロトニン / メラトニン / 照度環境 / ラット |
研究開始時の研究の概要 |
超高齢社会の現代日本において健康長寿社会の実現は社会全体の命題である。その中で、高齢者に多い夜間頻尿は生活の質を著しく損なうばかりか生命予後にもかかわり、夜間頻尿に対する予防的援助や転倒予防も含めた環境調整技術が重要となる。しかし高齢者で起こる生理学的な機能変化のメカニズムについては、不明な点が多く残されている。 そこで、本研究では生活環境の中でも照度に着目し、その違いが排尿機能に影響する可能性を動物実験により検討する。また、尿中の物質の変化と排尿機能に相関関係を認めるかについても実験的に検討する計画である。
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研究実績の概要 |
実験モデル動物を用いて照度環境が排尿機能変化を改善する可能性と、加齢による反応性の変化を組織学的に検討することを目的とし、研究の計画をしていた。しかし新型コロナ感染症の影響により研究時間確保が困難な状況が続き、研究計画の大幅な遅れにより計画変更する必要が生じ、令和4年度に動物種変更を検討し、ラットからマウスに動物種を変更し一部の実験を業者へ委託し若齢マウスと老齢マウスを用いて採尿や採血、組織採取を実施した。令和5年度はこれまでの研究成果から加齢により反応性が変化するセロトニン受容体の局在について若齢と老齢マウスの膀胱凍結切片による組織学的検討を予定していたが、キャンパス内の凍結切片用の薄切装置が経年劣化による故障で廃棄となり急遽使用できない状況となった。さらに実験室の移設計画も加わり実験環境が大幅に縮小したことで計画通りの実施ができなくなった。そのため今年度は業者に委託していた採血データと尿検査データについて若齢と老齢動物での比較、解析を行うにとどまった。今後は限られた時間、設備での成果を出せるよう実施可能な実験内容に再度修整をしていく必要がある。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
キャンパス内の凍結切片用の薄切装置が経年劣化による故障で急遽使用できない状況となったことと、実験室の移設計画により使用場所が制限されたため。
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今後の研究の推進方策 |
2024年度は頓挫した膀胱の組織学的検討の再開と、腎臓のPCRによる解析にむけ、実験場所の調整がつかない場合は業者への委託も含め予算内での研究実施の予定である。
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