研究課題/領域番号 |
20K10660
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58050:基礎看護学関連
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研究機関 | 佐賀大学 |
研究代表者 |
新地 浩一 佐賀大学, 医学部, 客員研究員 (30404164)
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研究分担者 |
松永 妃都美 長崎大学, 原爆後障害医療研究所, 助教 (60612017)
石橋 秋奈 久留米大学, 医学部, 助教 (10914038)
徳永 郁子 熊本保健科学大学, 保健科学部, 准教授 (10325615)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 国際看護 / 災害看護 / 大学院教育 / 多職種連携 / 国際緊急援助 / 看護教育 |
研究開始時の研究の概要 |
国際医療保健活動の経験を持つ看護師が重要と認識する経験に基づいた国際看護におけるシミュレーション演習を含む教育モデルは、研究代表者が作成したSINCHI式教育モデルを除くと、体系化されたものは少ない。 最近の国際情勢では、宗教対立による国際紛争や、新興感染症による死亡者の急増など、様々な危機管理や多職種との連携が必要とされる現状である。しかし、大学院レベルの教育において、国際協力に関する専門的知識と技術を携え、国際看護を実践する看護職を育成する教育モデルは、全国の看護系大学等の教育機関においても試行錯誤の段階である。本研究を、国際看護の大学院レベルの教育モデルの構築につなげたいと考えている。
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研究成果の概要 |
大学院における多職種連携をめざした実践的な国際看護の教育プログラムを構築するために、教育方法や教育項目を明らかにすることを目的として、国際的な看護活動の経験のある看護師14名から、自記式質問紙調査票による調査を実施した。調査により得られたデータを質的記述的解析を用いて分析した。その結果、多職種連携に必要な教育は『ディスカッション』、『演習』、『実習』の3つのカテゴリーに集約された。この結果を踏まえて、実践的な教育方法を実現可能で有用なものから教育プログラムに採り入れた。大学院における効果的な国際看護の教育プログラムを作成して、人材育成に役立てるべく、RECORDS式教育プログラムと名付けた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、知識の修得に帰結しがちである従来の教育方法をシミュレーション演習を含む実践的な国際看護の教育により、「課題探求能力を向上させ、実践的対処能力の養成へと実質化するモデル」である。このような図上演習やシミュレーション実習を取り入れている看護系大学院は極めて少ない。また、教育方法論に関する問題を事例検討を通して、解決を図るシステムの構築を目指している。シミュレーション教育の他分野への展開により、判断力・問題解決能力のある人材育成システムの構築に資することができる。また、国際社会に貢献できる知識・技能に裏付けられた「危機管理能力」に優れた看護職者を育成することが可能となる。
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