研究課題/領域番号 |
20K10665
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58050:基礎看護学関連
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研究機関 | 兵庫県立大学 |
研究代表者 |
竹原 歩 兵庫県立大学, 看護学部, 臨床講師 (30733498)
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研究分担者 |
小野 博史 兵庫県立大学, 看護学部, 講師 (70707687)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | せん妄 / 急性期 / 看護 / セルフケア理論 |
研究開始時の研究の概要 |
地域包括ケア時代に向けた急性期病院にとって、入院期間延長や医療費増大につながる対応困難なせん妄患者対策は急務である。本研究は①精神看護学領域で用いられるセルフケアモデル「オレム-アンダーウッド理論」を修正して看護ケアモデルの概念枠組みを構築し、②参加観察とインタビュー調査を通して精神看護専門看護師によって実践されているグッドプラクティスを分析して看護ケアモデルのプロトコールを作成し、①と②の結果を統合して、急性期病院の看護師が実践できる精神看護学領域のセルフケア理論を取り入れた対応困難なせん妄患者に対する看護ケアモデルの構築を目指す。
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研究実績の概要 |
地域包括ケア時代に向けた急性期病院にとって、入院期間延長や医療費増大につながる対応困難なせん妄患者対策は急務である。本研究は、急性期病院の看護師が実践できる精神看護学領域のセルフケアモデルを取り入れた、対応困難なせん妄患者に対する看護ケアモデルの構築を目指すものである。 2023年度は、精神科リエゾンチームに従事している精神看護専門看護師を主要情報提供者とした参加観察とインタビュー調査の分析作業を行った。その結果、精神看護専門看護師はせん妄患者を心身ともに脅かさないかかわりのもと、患者が回復へと向かう起点となるセルフケア項目に着目した支援を実施していることが明らかとなった。それらの支援は、精神看護専門看護師による患者の現在の身体・精神状態のアセスメントと、入院前・中・後のセルフケアの状態査定に基づくものだった。また、精神看護専門看護師は病棟看護師とアセスメントと支援方法について話し合い、共有することで支援が提供されることを実現していた。 2024年度は上記の研究成果を発表するとともに、研究者間の討議、および専門家へのヒヤリングを通して、看護ケアモデルの概念枠組み、およびプロトコールを精錬して、対応困難な急性期病院入院中のせん妄患者に対する新たな看護ケアモデルを提案する。 また本研究の関連研究として、せん妄を含めた身体疾患患者の看護支援に関するウェブによる看護師のための教育プログラム作成と評価、および精神科身体合併症病棟の看護実践の検討を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
新型コロナウイルス感染症の影響で、研究機関と臨床施設を行き来してフィールドワークを開始できたのが2022年度以降となったため、研究計画に遅れが生じた。
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今後の研究の推進方策 |
研究計画を延長して、2023年度は分析作業と本研究の関連研究の発表を行った。2024年度は研究者間の討議、および専門家へのヒヤリングを通して、看護ケアモデルの概念枠組み、およびプロトコールを精錬して、対応困難な急性期病院入院中のせん妄患者に対する新たな看護ケアモデルを提案する。
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