研究課題/領域番号 |
20K10669
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58050:基礎看護学関連
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研究機関 | 岩手医科大学 |
研究代表者 |
塚本 恭正 岩手医科大学, 看護学部, 准教授 (80341725)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 放射線 / 看護学教育 / 教材開発 / 多職種連携 / 放射線防護 / 医療被ばく / 患者指導 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、放射線の医療利用と健康リスクに関する教育コンテンツを作成し、公開して広く利用できる仕組みを構築することを目指す。教育コンテンツは、福島第一原発事故後に文部科学省が小・中・高の各レベルで、専門家ではない教諭が放射線に関する教育を実施するために編集された「放射線副読本」のような分かりやすいものを作成する。放射線学を専門としない看護系教員に作成した教材を提供して授業を実施してもらい、その教育効果を検証する。その検証を基に教育コンテンツを改良し、web にて公開するだけではなく、授業実践や教材についての意見やノウハウを蓄積するプラットフォームを構築する。
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研究成果の概要 |
本研究では、現在の看護師養成教育課程において手薄となっている「放射線健康リスク教育」を全国の看護師養成機関が活用可能な教育支援システムとして構築した。医療現場で必要とされる放射線看護の知識について「看護学教育モデル・コア・カリキュラム」の学修目標を踏まえて「放射線健康リスク教育」教材および教育支援資料(指導用マニュアルなど)を制作した。この教育コンテンツは、研究授業を2か年に渡って実施し、教材の妥当性を検証し、改良を施し完成させた。これには学生に配布する授業用資料、放射線医療を専門としない看護系教員が授業を実施する際の教育支援資料、学習成果を測定するための試験問題・解説などが含まれている。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、放射線の医療利用と健康リスクに関する教育コンテンツを作成し、公開して広く利用できる仕組みを構築することを目標としている。本研究を遂行することで、放射線に関する正しい知識を持ち、患者の医療被ばく、医療従事者の職業被ばくを正しく理解し、リスクマネジメントができる看護師を育成するための教育システムを構築することが可能となる。さらに、放射線学を専門としない看護系教員による放射線健康リスク教育は、専門分野に偏らない学際性があり、授業を担当する教員の専門である看護学と結びつけることで、標準化された、かつより実務的な看護学教育の基盤が構築されることが期待できる。
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