研究課題/領域番号 |
20K10670
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58050:基礎看護学関連
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研究機関 | 秋田大学 (2023) 日本赤十字秋田看護大学 (2020-2022) |
研究代表者 |
丹治 史也 秋田大学, 医学系研究科, 准教授 (80848242)
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研究分担者 |
南部 泰士 東京医療保健大学, 看護学部, 教授 (70611846)
柿崎 真沙子 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 講師 (20580872)
黒澤 昌洋 愛知医科大学, 看護学部, 准教授 (00586068)
嶋谷 圭一 千葉大学, 予防医学センター, 特任助教 (50869435)
西本 大策 鹿児島大学, 医歯学域医学系, 助教 (80757675)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2023年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 教学 / IR / 看護学士課程 / 看護系大学 / 学修成果 / 教育評価 / ベンチマーク |
研究開始時の研究の概要 |
【背景】近年、大学生の学修成果や教育の質を評価する活動である教学IRへの関心が高まっているが、看護系大学での教学IR活動は可視化されていない。また、看護学士課程における学生の学修成果向上の関連要因を調査・分析した報告はない。 【目的】全看護系大学において、1)教学IR活動に関する実態の解明、2)看護学士課程における学生の学修成果向上に影響する要因の解明、3)共通で使用できる教学IR学生調査票(ベンチマーク指標)を開発することである。 【研究の意義】看護系大学で改善・推進すべき教学IR活動内容が明らかとなり、全看護系大学の教育水準の担保につながるベンチマーク指標を開発することができる。
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研究成果の概要 |
令和2年度~令和5年度にかけて2つの調査を実施した:①看護系大学でのIR活動の実態および学生の学修成果向上に影響する要因に関するアンケート調査、②学生の学修成果向上に影響する要因に関するインタビュー調査。 ①の実態調査では看護系大学48校から116名の回答を得た。看護系大学ではIR組織の設置が先行し認知度が低く、また現状の分析項目と他大学と比較したい項目にはギャップがあることが明らかとなった。 ①および②の調査では、看護学士課程教学IR調査は、より学生のニーズや課題に焦点を当てることで、教育プログラムの改善や学習支援の充実に役立つ情報を収集することができることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究により、看護系大学におけるIRへの認知度は低く、活用されていないことが明らかとなった。また、看護教員が考える学生の学修成果に影響する要因は、生活習慣や生活環境のような学生の個人要因、学習環境のような外的要因に加え、学生のニーズや課題といった個別性を意識していることが明らかとなった。 日本全体で高齢者人口は増加し、医療そして看護の需要は拡大しており、看護系大学の数も増え続けている。このような社会情勢の中で、量だけではなく、質の高い看護師を養成していくことが求められる。今後、前述した課題に教学IRを活用して取り組むことで、教育の視点や方法が改善され、看護学教育の質向上が期待できる。
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