研究課題/領域番号 |
20K10673
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58050:基礎看護学関連
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研究機関 | 同志社大学 (2021-2023) 大東文化大学 (2020) |
研究代表者 |
小池 潤 同志社大学, 研究開発推進機構, 嘱託研究員 (00323345)
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研究分担者 |
岡田 忍 千葉大学, 大学院看護学研究科, 教授 (00334178)
正木 治恵 千葉大学, 大学院看護学研究科, 教授 (90190339)
藤田 尚 同志社大学, 研究開発推進機構, 嘱託研究員 (40278007)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 漢方医学 / 看護教育 / フィジカルアセスメント / 漢方医学教育 / 看護学 / 看護ケア / 実態調査 |
研究開始時の研究の概要 |
漢方治療する患者の多くは難治性の症候と複雑な背景をかかえ、原因疾患に対する西洋学的治療を並行して受けており、総合的な観点で看護援助する必要がある。しかし看護学では漢方医学研究の蓄積がないため、看護師が漢方治療に対応するために必要な知識は明らかにされていない。 本研究では、【漢方医学特有の看護援助に必要な知識・技術の解明】【看護師の発達段階に対応した漢方医学教育内容・方法の特定】【西洋医学と漢方医学が共存する医療における看護専門性の明確化】を行う。その成果から、看護基礎教育から医療現場での専門教育に活用できる実践的知見を明らかにし、看護学における漢方医学の教育基盤を構築する。
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研究成果の概要 |
看護学における漢方医学教育方法を明確にする目的で、医学教材を参考に教育内容を検討した結果、「漢方医学の視点で観察する」ことを学習できる講義資料を作成した。さらに、漢方診察技術を理解するための演習課題を作成した。 作成した教材は、2020年~2023年にかけて計320名の看護大学生の授業と、96名の看護師の授業で活用した。授業後の調査を行い、講義の理解を分析し、教材の有用性を評価した。漢方薬に関心を持つ学生と難しいと回答する学生と双方の意見があり、評価は多様であった。看護師にとって必要な漢方の知識を誰でも繰り返し学習できるオンライン教材を作成し、看護学における漢方医学教育の基礎を構築できた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
病院で漢方薬を処方することは増えているが、看護学教育では漢方医学教育が普及していないため、看護師は自己学習や経験知で対応している現状がある。看護師が漢方医学を学習しやすくなると、漢方薬の服薬支援が詳しくできるようになる。患者が漢方薬や体調について看護師に相談しやすくなるなど、医療サービスの充実が期待できる。
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