研究課題/領域番号 |
20K10674
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58050:基礎看護学関連
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研究機関 | 金沢医科大学 |
研究代表者 |
石井 和美 金沢医科大学, 看護学部, 講師 (50804184)
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研究分担者 |
中田 弘子 石川県立看護大学, 看護学部, 教授 (70551167)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2021年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 清拭 / 清拭圧 / タオル / 清潔ケア / 可視化 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では患者への安楽な清潔ケアの実践に向けた、皮膚への刺激を低減する清拭ケア方法の考案を目指すことを目的に、看護師が実践する清拭圧の可視化から皮膚への刺激を最小とした清拭圧を提示し、その清拭効果を明らかにする。2020年度は臨床看護師が実践する清拭圧の可視化を目指す。2021年度は清拭圧の違いによる清拭効果の比較について、健康な成人を対象に調査を実施する。2022年度は地域在住高齢者を対象に、皮膚への刺激を最小とした清拭圧による清拭効果について、客観的・主観的な側面から検討を行う。
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研究成果の概要 |
本研究では、皮膚へのダメージを防ぐ清拭ケア方法を考案するための基礎的研究と位置づけし、圧力測定フィルムを用いた臨床看護師の清拭圧力の可視化および測定と清拭技術(清拭法)に対する認識を明らかにした。清拭圧測定の妥当性については、蛍光ローションを用いた拭き取り圧と拭き取り効果の関係から検討した。結果、12名の臨床看護師の綿タオルと不織布タオルの拭き取り圧に差はなく、1回のストロークにおける圧力の変動にも差がないことがわかった。また、臨床看護師は2種類のタオル素材でほぼ同じ力で拭き取りを行っていることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
清拭は温かいタオルを用いて身体を拭き全身の清潔を保持するとともに安楽をもたらすケアである。しかし、近年では脆弱な皮膚への清拭刺激が皮膚の裂傷(スキンテア)の要因となりうることが報告され、皮膚への摩擦を避けるケア方法が推奨されている。本研究では臨床看護師による健常皮膚を対象とした綿タオルと不織布タオルの清拭圧を明らかにし、清拭圧を11kPa以下の強さで複数回の拭き取ることによって皮膚への刺激を最小とした安全な清拭ができることが示唆された。本研究の結果は将来の清拭技術、効果の研究の一つの基盤になるものと思われる。
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