研究課題/領域番号 |
20K10678
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58050:基礎看護学関連
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研究機関 | 姫路大学 |
研究代表者 |
平松 幸子 姫路大学, 看護学部, 准教授 (80867309)
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研究分担者 |
川崎 幹子 宇部フロンティア大学, 看護学部, 准教授 (50562683)
西村 伸子 姫路大学, 看護学部, 教授 (90515800)
菅野 夏子 姫路大学, 看護学部, 教授 (90293290)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
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キーワード | 職業性ストレス / 看護師 / 二交代制勤務 / 自律神経活動 / 働き方改革 / ワークライフバランス / 慢性ストレス / ワーク・ライフ・バランス / 看護職 / 爪コルチゾール |
研究開始時の研究の概要 |
本研究の目的は、二交代制勤務(日勤・16時間夜勤の勤務体制)をする看護職のストレスを生化学的に評価し、ストレスになる要因を明らかにすることである。 研究方法としては、大学病院に勤務する看護師約500名を対象に、日勤・夜勤交代時の自律神経活動測定を実施し、勤務前・後のストレスを評価する。慢性ストレスを反映するとされている爪に蓄積されるホルモン値(コルチゾール)を評価する。さらに、ERI modelを用いて、仕事にのめりこみやすい態度や行動パターンを個人要因としてストレスとの関連を明らかにする。 ストレス要因を明らかにし、職業性ストレス軽減のための方策を検討し、働きやすい職場環境づくりを目指す。
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研究成果の概要 |
A大学病院で二交代制勤務をする看護師500名を対象に、身体的疲労指標(PSI)、交感神経活動指標(LF),副交感神経活動指標(HF),交感・副交感神経バランス指標(LF/HF)を勤務後測定した。日勤勤務と夜勤勤務のLF,PSIの非標準群の割合が高く,勤務帯を問わず身体的疲労,ストレス状態であることが示唆された。また日勤看護師は二交代看護師の夜勤後より身体的疲労が高く慢性疲労の状態であった。二交代看護師の夜勤は16時間と拘束時間は長いが、勤務間のインターバルの確保が要因と推測する。また同対象者へ職場環境の改善に関するフォーカスインタビューを行い,自己の働き方について見直し改善へ繋がった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
二交代制勤務をする看護師のストレスについて,生理学的評価による客観的評価と質問紙による主観的評価を連携し,明らかにしたところに学術的意義がある。また,看護師の過重労働の軽減のための効果的な対策について,大学病院に勤務する看護師集団自らが,働き方を見直し改善を目指し行動を変容させ,ストレス予防への示唆を得たところに社会的意義がある。
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