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慢性呼吸器疾患患者の呼吸困難に対するFacial Coolingの効果

研究課題

研究課題/領域番号 20K10691
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分58050:基礎看護学関連
研究機関静岡県立大学

研究代表者

加藤 京里  静岡県立大学, 看護学部, 准教授 (70385467)

研究分担者 田中 美智子  宮崎県立看護大学, 看護学部, 教授 (30249700)
管原 清子  静岡県立大学, 看護学部, 講師 (80624923)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2023年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
キーワード冷罨法 / 呼吸 / 三叉神経 / 慢性呼吸器疾患 / 呼吸困難 / 看護
研究開始時の研究の概要

慢性呼吸器疾患患者の呼吸困難感に対する治療法はまだなく、緩和は困難である。顔面の三叉神経領域への冷刺激が呼吸困難を緩和したという報告があるが、冷刺激に対する心身の反応や効果的な方法は未解明である。
本研究は顔面の三叉神経領域、特に皮膚感覚において冷点が多く、皮膚感受性が高い第1枝支配領域の前額部に対する冷刺激が心身に与える影響を明らかにし、さらに、慢性呼吸器疾患患者の呼吸困難感に対するFacial coolingの効果を検証する。
研究の第一段階として健康な成人を対象とした実験研究を、第二段階として入院患者を対象としたRCTを実施し、効果を検証する。

研究実績の概要

慢性呼吸器疾患患者にとって呼吸困難感は一番の苦痛である。しかし呼吸困難感に対する治療法はまだなく、緩和は困難である。慢性呼吸器疾患患者の顔面にアイスパックを貼用するFacial Coolingが呼吸困難感を緩和した研究結果(Nagarwala et al. 2016)がある。これは、顔面の「触、温、冷、痛」覚を脳幹に伝達する三叉神経領域への冷刺激が関与していると考えられる。しかし他に類似する研究がなく、三叉神経領域への冷刺激による心身の反応や効果的な方法は未解明である。
本研究は顔面の三叉神経領域、特に皮膚感覚において冷点が多く、皮膚感受性が高い第1枝支配領域の前額部に対する冷刺激が心身に与える影響を明らかにし、さらに、慢性呼吸器疾患患者の呼吸困難感に対するFacial coolingの効果を検証する。そして、呼吸困難感を緩和するケアとして、Facial Coolingを新たに提案することを目指す。研究成果は呼吸困難感を抱えて生活する患者とその家族の、その人らしい生活、QOLを支えることにつながると考える。
2023年度は、三叉神経領域への冷刺激が運動負荷後の呼吸困難感、自律神経活動に与える影響を明らかにすることを目的とし、クロスオーバー試験を実施した。軽運動負荷後の健康な若年成人男女の回復過程において、前額部へのFacial Coolingの有無によって呼吸困難感(修正版Borg scale)、SpO2、皮膚温、皮膚電気活動、心拍変動が異なるかを明らかにすべく実験を行った。算出したサンプルサイズにはまだ被験者数が不足しているため、継続して被験者を集め、実験を継続する必要がある。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

研究代表者、研究分担者の所属機関における業務の多忙ならびに家庭の事情があり、実験を実施するための時間の捻出が困難であった。
またコロナ禍で、運動負荷をかけて呼吸状態を観察する実験研究を実施するために、感染拡大状況をみながら被験者のリクルートを行っているため、被験者を集めることが困難であった。

今後の研究の推進方策

実験を継続して実施する必要があるため、科研費の延長を申請した。
研究実施期間の延長、研究分担者の追加について所属機関の倫理審査(実施計画の修正)を受け、承認を得た。被験者のリクルートならびに実験・データ収集を分担し、被験者の確保に努める。

報告書

(4件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書
  • 2021 実施状況報告書
  • 2020 実施状況報告書

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公開日: 2020-04-28   更新日: 2024-12-25  

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