研究課題/領域番号 |
20K10692
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58050:基礎看護学関連
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研究機関 | 大阪成蹊大学 (2023) 京都府立医科大学 (2020-2022) |
研究代表者 |
吾妻 知美 大阪成蹊大学, 看護学部, 教授 (90295387)
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研究分担者 |
峯村 優一 群馬パース大学, 保健科学部, 講師 (80868935)
服部 美景 京都府立医科大学, 保健看護学研究科, 臨地指導助教 (60870988)
辻尾 有利子 京都府立医科大学, 保健看護学研究科, 臨地指導講師 (10870967)
吉岡 とも子 京都府立医科大学, 保健看護学研究科, 臨地指導講師 (30870969)
安田 美緒 京都府立医科大学, 保健看護学研究科, 臨地指導助教 (60870970)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 看護倫理 / 看護師 / 倫理的行動 / 看護倫理ルーブリック / ルーブリック / 臨床看護師 / パフォーマンス評価 / 継続研修 / 自己評価 |
研究開始時の研究の概要 |
近年、病院機能評価では「倫理的課題への誠実な取り組み」が評価対象に加えられたこともあり、臨床現場において、倫理的行動がとれる看護職の育成を目指した組織的な取り組みもなされるようになった。しかしながら、臨床現場における倫理的な課題解決にむけた倫理的行動を遂行する、看護職のパフォーマンスを評価するスケールは見当たらない。 そこで、本研究は、知識テストやチェックリストでは評価が困難な「関心・意欲、思考・判断、技能・表現といったパフォーマンス評価に適した「看護倫理ルーブリック」を作成し、その信頼性と妥当性を検証し、臨床現場での活用を目指す。
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研究成果の概要 |
本研究の目的は、看護師の倫理的行動の評価のための「看護倫理ルーブリック」を開発し、その信頼性と妥当性を検証することであった。まず、4ドメイン(10項目)からなる看護倫理ルーブリックを作成し、154名の看護師を対象に調査した結果、評価者内信頼性(ICC=0.9)、評価者間信頼性(自己評価と他者評価2名)(ICC=0.84)、Cronbach's α信頼性係数は全項目では0.963であった。因子分析では「看護倫理の知識」「倫理的行動」「内省」「道徳性」の4因子が抽出された。看護師経験年数と総得点はから基準関連妥当性を確認した結果、看護倫理ルーブリックの信頼性と妥当性が確認された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
信頼性と妥当性が確認された「看護倫理ルーブリック」を臨床現場で活用することで、看護師が各自の倫理的行動のレベルを容易に確認でき、看護師が個々に不足部分を補うように意識した行動することを可能にする。臨床看護師の倫理的行動のレベル向上により、看護の質の向上寄与する。くわえて、管理者は自組織における看護倫理研修を実行するための学習目標や到達レベルの目安として活用することで、自組織に見合った教育方法の確立への活用を可能にする。
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