研究課題/領域番号 |
20K10706
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58060:臨床看護学関連
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
宮島 直子 北海道大学, 保健科学研究院, 准教授 (60229854)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2023年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 対人スキル / 小集団訓練プログラム / 看護職者のメンタルヘルス対策 / 潜在看護師 / 小集団訓練 / Webプログラム / 訓練提供システム |
研究開始時の研究の概要 |
看護職者のメンタルヘルス対策は、離職防止のみならず我が国の超高齢社会に関連する重要課題である。研究者は新たな介入方法として看護職者の特徴を活かした「バーチャルコミュニティで展開する対人スキル小集団プログラム」(以下、「Web訓練プログラム」とする)の開発と試行評価に取り組んだ。 そこで本研究は、Web訓練プログラムの実用化に向けて、プログラム提供の持続可能なシステムを構築することを目的とする。高齢の潜在看護師が有益な資源となることに着目し、高齢の潜在看護師活躍型のシステムを考案し評価する。システムの評価には、訓練効果、利便性、経済性、肯定的感情など多面的に行う。
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研究実績の概要 |
本研究の目的は、日本の超高齢社会において、高齢者を地域で支援するための看護力の強化につながり、看護職者のメンタルヘルス対策となり得る「バーチャルコミュニティで展開する対人スキル小集団プログラム」の実用化に向けて、プログラム提供の持続可能なシステムを構築することである。特に定年退職後の高齢の潜在看護職者や妊娠・出産・育児や家族の介護などの理由により臨床から離れざるを得なかった潜在看護職者に注目し、それぞれの経験と能力を発揮し、ワークライフバランスを考慮した各人のQOLを保ちながら、アドバイザーとして活躍し続けるシステムを構築することを目指している。具体的には、対人コミュニケーションの訓練効果が実証されているSSTの基本訓練モデル(認知行動療法的小集団訓練)の枠組みを使用しアドバイスの基本理論となるアサーション技法のDESC法(Describe,Express,Specify,Cosequences)やSFA(Solution-Focused approach)を活用したアドバイザーのためのマニュアルを作成し、試行および稼働させて、持続可能性の評価と課題を明確にすることである。 今年度は、前年度に作成した、相談者、アドバイザー5名(A~E)、進行役のマニュアルに対して、ロールプレイによる試行を繰り返し、その結果を基に修正を加え、最終版のマニュアル冊子を完成させた。また、相談者、アドバイザー、進行役の全ての参加者の時間と労力を最小限にし、出産や育児、介護など様々なライフステージにも対応可能な「好きな時に」「好きな場所で」をより可能とするタイムスケジュールを作成した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
作成したプログラムへの参加者(相談者、アドバイザー、司会)の選定や募集方法について、再検討が必要となったため、実施が予定より遅れている。
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今後の研究の推進方策 |
今後は、早期に対象者の選定と募集方法を検討して、プログラムを稼働させる。相談者については、現職の看護師を対象とするが、臨床経験年数については限定しすぎずに、幅を持たせる。アドバイザーは実際の潜在看護師を対象とするが、各人の背景が多様すぎるため、スノーボールサンプリング形式を取り入れ、段階的に検討する。
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