研究課題/領域番号 |
20K10707
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58060:臨床看護学関連
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研究機関 | 群馬大学 |
研究代表者 |
岡 美智代 群馬大学, 大学院保健学研究科, 教授 (10312729)
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研究分担者 |
高橋 さつき 群馬大学, 大学院保健学研究科, 准教授 (50412987)
松本 光寛 群馬大学, 大学院保健学研究科, 助教 (00881559)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 聞き書き / フィージビリティ / 慢性腎臓病 / 手順書 / フィージビリティスタディ / 慢性腎臓病(CKD) |
研究開始時の研究の概要 |
慢性腎臓病の継続受診のためには、「病いと共に生活すること」をどのように受け止めているかを患者自身が認識する必要があるが、そのための支援方法は明らかになっていない。そこで【研究の目的】に記載した研究を行う。本研究によって、CKD患者が「病いと共に生きる自分」という自己概念の再構築を具現化する方法と、その方法を臨床で実践するための手順が明らかになる。なお、医療におけるフィージビリティスタディ(FS)とは、少人数への介入効果、介入者が体験した導入阻害、倫理的問題、コスト面などについて調査を行い、臨床応用の実行可能性について明らかにする研究である。
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研究実績の概要 |
今までの研究結果を元に、「群馬大学大学院 岡研究室、聞き書き(じっくりEASE)」というwebsiteを立ち上げた。なお、弁護士に倫理的配慮についても相談している。https://oka.dept.health.gunma-u.ac.jp/?page_id=14 また2023年度は主に次の研究を行いEAFONSで発表した。【研究1】目的:慢性腎臓病(CKD)患者に「聞き書き」看護介入を実施し、患者への影響を定性的に明らかにすること。方法:聞き書き看護介入を受けた28名のCKD患者の語りをもとに、再帰的テーマティック分析により分析した。倫理的配慮:群馬大学人を対象とする医学系研究倫理審査委員会の承認を得た。結果:聞き書きの患者への影響は、「自分の話が形になって嬉しい」「慢性腎臓病の人や他の人に自分の病気の経験を知ってもらうことができる」「生きる勇気が湧いた」であった。【研究2】目的:慢性疾患患者に対して看護師が実践した「聞き書き」におけるフィージビリティ(実行可能性)の特徴について明らかにすること。方法: 慢性疾患患者に対する「聞き書き」経験のある看護師10名に半構造的インタビューにてデータ収集を行った。倫理的配慮:群馬大学人を対象とする医学系研究倫理審査委員会の承認を得た。結果:「聞き書き」のフィージビリティの特徴について, 「多忙な業務と実施に要する時間の長さのために聞き書き実施が難しい」と言う意見が聞かれたが、「患者との充実したコミュニケーションの礎となる」, 「冊子型は患者の穏やかな最期と家族のグリーフケアにつながる」,「冊子の共有が患者に合わせた看護ケアの実施につながる」、「聞き書きは看護の力を発揮する機会として活用できる」などの8つのテーマが明らかになった。
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