研究課題/領域番号 |
20K10713
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58060:臨床看護学関連
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研究機関 | 宮崎大学 |
研究代表者 |
金岡 麻希 宮崎大学, 医学部, 准教授 (50507796)
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研究分担者 |
永田 賢治 宮崎大学, 医学部, 准教授 (00372798)
木下 由美子 宮崎大学, 医学部, 教授 (30432925)
柳田 俊彦 宮崎大学, 医学部, 教授 (60295227)
中尾 久子 第一薬科大学, 看護学部, 教授 (80164127)
藤田 君支 九州大学, 医学研究院, 教授 (80315209)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2023年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 慢性C型肝炎 / 身体活動量 / サルコペニア / ライフスタイル / 肝細胞がん |
研究開始時の研究の概要 |
近年、直接作用型抗ウイルス薬(DAA)の登場によりHCV排除率は劇的に進展した。しかしその後の肝がん発症には課題が残っている。肝がんの発症要因の1つとしてサルコペニアがある。元々HCVに罹患していた患者は、ウイルス排除後も倦怠感があり、セデンタリーライフスタイル(座位中心の生活)であろうと予測される。しかし、日常生活における身体活動量の実態やサルコペニアとの関連は不明である。そこで本研究は、C型肝炎に対してDAA治療を行う患者を対象に、治療前後において、活動量計を用いて日常生活における身体活動量を調査し、身体活動量の変化およびサルコペニアとの関連を明らかにする。
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研究実績の概要 |
本研究の目的は、C型肝炎ウイルスにより肝炎を発症した患者の、DAA(Direct Acting Antivirals;直接作用型抗ウィルス剤)治療前後における倦怠感と日常生活の身体活動量の変化を明らかにすることである。さらにDAA治療によりHCV排除が成功した患者の身体活動量とサルコペニアおよび肝がん発症との関連を検討する予定である。 国内には推定150~200万人の感染者がおり、うち約50万人が治療を受けている。従来、HCV治療にはインターフェロンが用いられてきたが、近年その治療はDAAへ移行し、95%と大多数の患者がHCVの排除に成功する時代となった。しかし一旦治癒しても、治療後2.3~8.8%が肝がんを発症するという課題もあり、HCV排除後も医師と共同した外来での継続観察および肝がん予防に向けた新たな看護支援の確立が求められている。 DAA治療によってHCV排除が成功した患者がサルコペニア予防を視野に、ライフスタイルを改善し、適切な身体活動量の確保に努めることで、最終的には肝がん発症予防へとつながる可能性もある。しかしかつて肝疾患患者に対しては、安静がうたわれてきた歴史的背景があり、DAA治療後患者自身も身体活動量を意識せず生活しており、実際のライフスタイルや日常生活における身体活動量には改善の余地があるかもしれない。身体活動量とサルコペニアおよび肝がん発症との関連を明らかにすることで、将来のエビデンスに基づいた看護支援の構築につながることが期待できる。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
治療法の進歩、該当者の減少による対象者へのアプローチの機会の減少のため。
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今後の研究の推進方策 |
協力施設の拡大。
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