研究課題/領域番号 |
20K10717
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58060:臨床看護学関連
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研究機関 | 愛知県立大学 |
研究代表者 |
戸田 由美子 愛知県立大学, 看護学部, 教授 (60325339)
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研究分担者 |
加藤 宏公 愛知県立大学, 看護学部, 助教 (00825531)
山田 浩雅 愛知県立大学, 看護学部, 准教授 (60285236)
牛島 佳代 愛知県立大学, 看護学部, 准教授 (10336191)
兒玉 善明 愛知県立大学, 看護学部, 助教 (10909708)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 精神看護 / 看護倫理 / アドボカシー / 患者の権利 |
研究開始時の研究の概要 |
令和2年度:精神科看護師へ「患者の権利」の知識とその看護の意識について面接調査を実施(質的分析)→先行研究、質的研究より自記式質問紙を作成し、全国1,000名に郵送式調査を実施し「患者の権利」の知識と看護への意識を明確にする。 令和3年度:前年度の調査結果より、精神看護CNSとともに、教育プログラム(試案)と評価票(案)を作成する。→その後、プレテストを実施し教育プログラム(案)と評価票を洗練化させる。 令和4年度:精神科病院の2病棟の看護師に教育プログラム(案)を実施し、実施前後の評価票にてデータ収集し効果を測定する。実施状況や評価票の前後の比較を検討し教育プログラム(最終案)を提示する。
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研究成果の概要 |
精神科看護師への「患者の権利」を守るための研修プログラムの開発を実施した。本研究は3段階の研究に分かれる。第1段階:精神科看護師の「患者の権利」に対する意識と実践の面接調査を実施して質的に分析した。第2段階:面接調査を踏まえて自記式質問紙を作成し全国1,500名の精神科看護師の「患者の権利」に対する意識と実践の傾向を調査した。第3段階:質問紙による全国調査を踏まえて3回の研修プログラムを開発した。さらに、その研修内容の効果を質問紙と面接調査を実施して立証した。1回90分でグループワークを中心とした研修内容とした。 研修内容は運営マニュアルと共にCD-Rとしてまとめ約180施設に送付した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
「患者の権利」を中心にした精神科看護師への研修プログラムは今まで開発されたことはなく、患者の権利が阻害されやすい精神科看護領域において、最初の研修プログラムである。現在、精神科病院における不祥事が多く顕在化している状況を踏まえると、患者の権利を守り患者を尊重した看護を実践する上で、意義のある研修プログラムである。また、研修で知識を身につけることだけでなく、いかに実践に反映させるかが主眼に置かれた研修内容であるため、実践に反映されやすいと言える。医療者中心の医療・看護から患者中心の医療・看護を推進する原動力となると考えられる。
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