研究課題/領域番号 |
20K10723
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58060:臨床看護学関連
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研究機関 | 川崎市立看護大学 (2022-2023) 川崎市立看護短期大学 (2020-2021) |
研究代表者 |
嵐 弘美 川崎市立看護大学, 看護学部, 准教授 (50439832)
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研究分担者 |
異儀田 はづき 東京女子医科大学, 看護学部, 助教 (70601293)
山内 典子 東京女子医科大学, 看護学部, 臨床講師 (10517436)
寺岡 征太郎 帝京大学, 医療技術学部, 教授 (30626015)
池田 真理 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 教授 (70610210)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 事例検討 / 事例研究 / 専門看護師 / 実践知 |
研究開始時の研究の概要 |
専門看護師は、多様化した医療ニーズに対応し、看護の質の向上に寄与する高度実践看護師であり、その実践知を言語化し、伝播・継承していくことが求められている。現状では専門看護師の実践の共有には事例検討が広く用いられているが、効果的な方法やモデルについては明確にされていない。 一方で、事例検討を研究的に用い、系統的な方法によって実践知の意味を明らかにし、伝播・継承することを目的とした事例研究が活発化している。しかし、専門看護師に焦点化した研究報告はみられない。 そこで、本研究では、専門看護師の実践知を言語化し、伝播・継承するために有効な事例検討モデルを開発し、検証することを目的として研究を実施する。
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研究実績の概要 |
専門看護師は、水準の高い看護を効率よく行うための技術と知識を深め、卓越した看護を実践できると認められた高度実践看護師である(Certified Nurse Specialist 以下、CNSとする)である。本研究は、CNSの実践知を言語化し、伝播・継承するための事例検討モデルを開発し、検証することを目的として研究を 実施している。 今年度は、開発した「専門看護師の実践知の伝播・継承を促進する事例検討モデル」を用い、検証するために事例検討を実施した。「専門看護師の実践知の伝播・継承を促進する事例検討モデル」は、フェーズ1:【事例検討の準備】において、事例の経過と看護実践についてのワークシートを作成し、フェーズ2:【看護の意図と実践の言語化】では、シートをもとに自分の実践をメンバーに語り、メンバーからの問いかけによる実践の意図の言語化を行い、フェーズ3:【看護の意味・エッセンスの表現】では、大見出し・小見出し・具体的実践について検討することで看護の意味を表現し、フェーズ4:【学会発表】において、表・抄録・発表原稿の作成と精錬をする段階によって構成された。 このモデルを用い、「患者への対応に悩む看護師から寄せられた相談を起点とした精神看護専門看護師による複合的な実践」について、専門看護師4名および事例研究の専門家1名のグループにより事例検討を重ねて検証した。事例検討のプロセスにおいてそれぞれのフェーズの内容を確認し、円滑に進めるためのポイントをまとめてモデルとして精錬し、学会にて発表した。発表したモデルに対し、参加者より「自施設で事例研究を行う場合にどのような工夫が必要だと思うか」その障壁や困難さ、乗り越えるための方策について意見を募り、モデルの精錬に活かすことができた。
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