研究課題/領域番号 |
20K10732
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58060:臨床看護学関連
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研究機関 | 修文大学 (2022-2023) 名古屋大学 (2020-2021) |
研究代表者 |
池松 裕子 修文大学, 看護学部, 教授 (50296183)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | クリティカルケア看護 / QOL / 生命危機 / クリティカルケア / critically ill / 急性期 / 精神状態 / Dysphoria / Altered mental status / Common sense model / 看護 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は急性臓器不全のために生命危機状態に陥り、集中治療室(Intensive care unit: ICU)で治療を受けている患者のQuality of Life (QOL)の理論的モデルを作成するために、システマティックレビュー、フォーカスグループインタビュー、デルファイスタディを行う。そして、これらを経て作成したモデルについて、世界各国のクリティカルケアエキスパートに意見をもらい、クリティカルな状態の患者のQOLの普遍性と日本特有の特徴を明らかにする。
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研究実績の概要 |
2022年度末に行ったフォーカスグループインタビューの内容を質的に分析中である。4名のクリティカルケア看護のエキスパートが、クリティカルな状態の患者のQOLにおいて重要だと考えているものは、暫定的に「そのひとを知る」「そのひとのことを考える」「手探り」「ニードを満たす」「反応を見る」「尊重する」「苦痛へのケア」「多職種での検討」が抽出された。これらが見いだされた背景には、現代の個人・家族の在り方の多様性や新型コロナウイルス感染症のパンデミックによる影響も考えられた。したがって、本研究では普遍的なモデル開発を目指しているものの、時代の変遷によって変わる可能性を考慮する必要があると考えられる。また、本インタビューの参加者はすべて日本の看護師で日本人の患者についてのQOLであり、文化的な特徴を含んでいることも否定できない。今後、文献レビューを深めていき、インタビュー協力者へのフィードバックも行い、普遍的な要素と可変的な要素とを見極めながら、抽出されたテーマを精選するとともに、適用範囲を吟味した理論を構築いていく予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
本研究期間内に、研究代表者が2度にわたって異動となり、職務内容も変更になったことから、研究に費やす時間が確保できず、分析が停滞してしまった。また、文献を収集する手段も限定された時期があり、論文執筆に手を付けることができなかった。
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今後の研究の推進方策 |
インタビュー内容の分析は、今後も見直しを繰り返しながら洗練していき、国内外の文献を参考にしながら、クリティカルな状態にある患者のQOLについてのモデルを構築していく予定である。モデル構築においては、今回のインタビュー協力者にも意見を聞き、洗練していくつもりである。その後、論文作成して誌上発表を目指す。
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