研究課題/領域番号 |
20K10754
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58060:臨床看護学関連
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
日高 紀久江 筑波大学, 医学医療系, 教授 (00361353)
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研究分担者 |
福良 薫 北海道科学大学, 保健医療学部, 教授 (30299713)
林 裕子 北海道科学大学, 保健医療学部, 教授 (40336409)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 遷延性意識障害 / 看護介入 / 生活機能 / アウトカム / 評価指標 / 日常生活行動 / 意識障害 / 慢性期 / 指標 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究の目的は,意識障害が遷延化している慢性期意識障害患者のアウトカム指標を開発することである.意識障害患者の生活行動の回復を目的に,身体調整,身体解放,生活行動の再獲得を中心概念とした看護実践により,意思疎通の拡大や経口摂取の獲得など,看護の成果と考えられる事例報告が散見される.しかし,看護介入による患者の状態評価の基準が統一されていない.意識障害患者のアウトカム指標が開発されれば,病院や施設から在宅までの看護介入の体系化が可能になる.また,生活行動の回復を目的にした看護の普及や看護の質の向上に貢献できるとともに,地域包括支援の一助になるのではないかと考える.
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研究実績の概要 |
本研究は,意識障害が長期化している遷延性意識障害患者(以後、意識障害患者とする)の看護介入の成果を評価するためのアウトカム指標を開発することを目的としている.急性期の意識障害ではJCSやGCSで意識レベルの評価が可能であるが,意識障害が慢性化している状態の患者を評価する統一された基準や指標は国際的にも開発されていない.その一方で,意識障害患者に対する機能訓練や看護介入により,意識の覚醒度や生活機能が改善するという報告事例が散見されている現状がある.慢性化している意識障害患者の看護に関するアウトカム指標を開発することにより,アウトカムを高める看護体制の調整や看護介入方法の探索などが可能になることや,病院から在宅までの看護の体系化につなげることも可能になり,地域包括支援の一助になるのではないかと考える.
慢性期意識障害患者の看護介入のアウトカムとなる項を抽出すると共に,抽出されたアウトカム項目の重要度を明らかにした上でアウトカム評価表の原案を作成後にアウトカム評価表の有用性について検討する.2022年度は,先行研究及び専門書等から「遷延性意識障害」,「看護」,「ケア」,「回復」,「QOL」,「ADL」等のキーワード検索の結果から,意識障者患者の看護介入の成果と考えられる評価項目について考察した.また,意識障害者の看護介入におけるアウトカム評価項目を明確にするため,意識障害患者の治療を専門的に行っている病院や医療機関に勤務している看護師を対象にした質問紙調査の準備を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
新型コロナウイルス感染の度重なる拡大により,医療施設に勤務している看護師を対象にした調査が可能かどうか検討していた.
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今後の研究の推進方策 |
新型コロナウイルス感染の動向をみながら、医療施設に勤務している看護師を対象にした調査を実施したい.
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