研究課題/領域番号 |
20K10760
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58060:臨床看護学関連
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研究機関 | 富山県立大学 |
研究代表者 |
片田 裕子 富山県立大学, 看護学部, 教授 (60436780)
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研究分担者 |
濱野 初恵 富山県立大学, 看護学部, 講師 (10846158)
高木 昇 富山県立大学, 工学部, 教授 (50236197)
本吉 達郎 富山県立大学, 工学部, 准教授 (20533061)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2023年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2022年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 糖尿病患者 / 視力低下 / 問診プログラム / 外来通院 / IT機器 / 糖尿病看護 / IT / 視力低下患者 |
研究開始時の研究の概要 |
血糖コントロール不良による視力低下があり、頻回の外来通院を余儀なくされている糖尿病患者の外来問診時に役立つ、「IT機器を導入した問診プログラムの開発」および開発したプログラムを用いた看護の実践効果を検証する。問診時には生活全般の状況を把握する必要があるが、特に、血糖コントロールに関わる食事内容に関しては、経時的変化を正確に知ることによって、治療や生活指導を適切に行うことが可能となる。患者負担軽減、即時の経時的データの提示等から看護的視点での研究を行う。 この研究の実施により、より質の高い、糖尿病外来での食事内容支援等における看護の新たな方策を提示する。
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研究実績の概要 |
本研究の目的は、視力低下糖尿病患者の生活実態と問診時の状況調査から、IT機器を活用した問診の効果を明らかにし、視力低下を有する糖尿病患者のセルフケアを支援する効果的、効率的な問診プログラムを構築することである。 糖尿病外来に通院している視力低下患者の生活実態と問診におけるIT活用に向けての課題調査の結果を43thAnnual Conference of Japan Academy of Nursing Scienceに英文にて発表し、現在論文化を行っており、投稿予定である。 視力低下糖尿病患者の生活実態と問診時の状況調査では、25名の視力低下糖尿病患者と糖尿病外来勤務の看護師22名から血糖コントロールのために食事内容の継続的記憶、血糖値の数値化、簡単な操作での機器操作による自己管理により主体的なセルフケアに繋がるデータが抽出された。このデータをIT機器試作品の機能に組み込み作成が試作品とした。 この機器を使用しての問診プログラムを健常者23名に視力低下者と同等の視力障害を提示するフィルターを装着した状態での視線計測調査を行った。その結果、問診時間の短縮、自力での機器との応答から明確な振り返りができていいたことから機器の使用は可能と判断し、今後、外来での視力低下糖尿病患者からのデータ収集を行う予定である。 また今年度糖尿病外来に勤務する看護師から得られたデータ分析の結果を看護系の学会にて発表予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
試作機器の作製に時間を要し、コンパクト化が難しい機器で本調査に入ることが困難となっている。 COVID-19感染症が5類感染症となってはいるがまだ医療施設内での制限があり、データ収集が難しい状況にあるため。
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今後の研究の推進方策 |
作製したIT機器を使用し、外来通院する視力低下糖尿病患者に問診プログラムを実施し、使用前と使用後の比較検討を客観的な指標を基に行う。このことからプログラムの効果の検証を行う。
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