研究課題/領域番号 |
20K10762
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58060:臨床看護学関連
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研究機関 | 大阪公立大学 (2022) 大阪府立大学 (2020-2021) |
研究代表者 |
林田 裕美 大阪公立大学, 大学院看護学研究科, 准教授 (10335929)
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研究分担者 |
徳岡 良恵 大阪公立大学, 大学院看護学研究科, 講師 (30611412)
田中 京子 大阪公立大学, 大学院看護学研究科, 教授 (90207085)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2023年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | アドバンスケアプランニング / がん患者 / ライフステージ / 看護実践 / ACP / 看護実践モデル |
研究開始時の研究の概要 |
様々なライフステージにあるがん患者が最期まで自分の望むように生きるためには、事前に自身が望む医療やケアを受けられるよう家族や医療・ケアチームと繰り返し話し合い共有するアドバンスケアプランニング(ACP)が必要である。しかし、看護職者のACPの実践には課題があり、がん患者への効果的なACPの実践はされていないと推測される。本研究では、様々なライフステージにあるがん患者への看護職者のACPの実践を明らかにし、ACP看護実践評価表を開発して実践状況を評価し、ACP看護実践モデルを構築する。モデル構築により、より効果的ながん患者の望む生き方支援が行え、がん患者のQOLの向上に貢献できると考える。
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研究実績の概要 |
令和4年:全体の研究目的1)の様々なライフステージにあるがん患者への施設内がん看護エキスパートナース、および在宅看護職者によるACPの実践について明らかにする(2020~2021年度)の継続遂行と目的2)評価表の開発(2021年度)に着手した。 概要: 目的1)について 研究対象者)がん患者と接する機会があり、ACPを実践したことのある訪問看護師や在宅医療に携わる看護職者10名。データ収集法)半構造化面接法で、事前に対象者が想起した事例の概要とACPの実践(ACPを進める際に用いる判断・技術・態度)について、インタビューガイドを用いて、1人45~60分程度、Web会議システムを用いて面接した。対象者の背景(年齢、職位、看護師経験年数、がん看護経験年数、認定資格、認定後の年数、ACPに関する研修などの受講状況について情報収集を行った。データ分析)面接内容を逐語録とし、内容分析を行った。(分析途中である) 目的2)評価表の開発について 令和3年までに実施した目的1)のがん看護に携わるエキスパートナースのACP実践の結果と既存文献からACP実践評価項目を抽出するために、研究分担者、がん看護専門看護師である研究協力者とともに項目を検討に着手した。壮年期、老年期とライフステージ別に分析していた結果を統合し、評価表の項目にできるよう再分析を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
COVID-19の影響が残る中で、在宅看護職への半構造化面接法によるデータ収集を実施したが、現場の看護職にはまだ混乱があり、円滑に進まなかった。また、令和2~3年度に行ったがん看護エキスパートナースのACP実践の結果の中で、壮年期および老年期がん患者へのACP実践については実践項目多く、評価表の質問項目とするためにはさらなる洗練が必要と考えられた。そのため、令和2~3年に収集したデータ分析を再度行ったが、データ量が多いことと臨床現場の研究協力者は時間の捻出が難しく、研究代表者や分担者との会議時間をうまく調整できなかったこともあり、分析が遅れた。
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今後の研究の推進方策 |
令和5年度:研究目的1)在宅看護職への面接調査のデータ分析を進める。研究目的2)評価表の作成については、質問項目の洗練ができれば、評価表の完成させることができる。評価表が完成すれば、既存文献と合わせて項目を検討し、研究目的3)、4)に着手する。
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