研究課題/領域番号 |
20K10764
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58060:臨床看護学関連
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研究機関 | 県立広島大学 |
研究代表者 |
黒田 寿美恵 県立広島大学, 保健福祉学部(三原キャンパス), 教授 (20326440)
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研究分担者 |
山内 栄子 愛媛大学, 医学系研究科, 教授 (20294803)
松井 美由紀 愛媛県立医療技術大学, 保健科学部, 教授 (30511191)
安田 千香 県立広島大学, 保健福祉学部(三原キャンパス), 助教 (80759704)
中垣 和子 県立広島大学, 保健福祉学部(三原キャンパス), 講師 (90420760)
菊内 由貴 独立行政法人国立病院機構四国がんセンター(臨床研究センター), その他部局等, 流動研究員 (80538637)
澤岡 美咲 県立広島大学, 保健福祉学部(三原キャンパス), 助教 (90845174)
滝口 里美 県立広島大学, 保健福祉学部(三原キャンパス), 助教 (00745945)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2024年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2023年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | エンドオブライフケア / がん患者 / 外来看護 / 在宅看護 / 連携モデル |
研究開始時の研究の概要 |
本研究課題では,自宅や居宅系施設など,住み慣れた地域で暮らすがん患者がより充実したエンドオブライフを送り,その人らしく生き抜くことが可能となることを目指すための,外来看護師と訪問看護師の連携モデルを構築する。 具体的には,訪問看護を受けながら地域で暮らしているがん患者の療養生活を支えるうえでの看護実践内容や連携の実際,連携上の課題を明示する基礎研究と文献調査とを基盤としてモデルを開発し,訪問看護を受けながら自宅や居宅系施設など,地域で暮らすがん患者への看護実践に適用して妥当性を評価し,必要な修正を行うことでより現実に適合する看護連携モデルに発展させる。
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研究実績の概要 |
地域包括ケアシステムの構築が求められ,自宅のみならず地域の多様な療養の場で最期まで生きることを支える体制が必要とされている。訪問看護を受けているがん患者は,末期と診断されていても,治療中止の見極めの難しさ等から治療を継続している場合があり,また,がん末期の症状コントロールも必要となるため,医療と切り離して生きることができない。地域で暮らすがん患者のエンドオブライフを充実させるうえでは,がん診療を受けている病院の外来看護師と訪問看護師との連携が重要となる。 本研究課題では,自宅や居宅系施設など,住み慣れた地域で暮らすがん患者がより充実したエンドオブライフを送り,その人らしく生き抜くことが可能となることを目指すための,外来看護師と訪問看護師の連携モデルを構築する。 本研究の目的は看護連携モデルを開発することであり,モデル開発はvan Meijelら2004)が提唱している根拠に基づく看護介入を開発する方法を参考に行う。開発手順には,①問題を記述する,②看護介入をデザインするために必要なものを積み上げる(文献検討,問題とニーズの分析,既存の実践の分析),③看護介入をデザインする,④看護介入の妥当性を検証する,が含まれる。 2022年度は,②看護介入をデザインするために必要なものを積み上げる(文献検討,問題とニーズの分析,既存の実践の分析)を実施した。文献検討では,「訪問看護を受けながら地域でエンドオブライフ期を過ごすがん患者の体験に関する統合的文献レビュー」を日本語・英語文献を対象に進め,研究結果の学会発表を行った。問題とニーズの分析として,「がん患者のエンドオブライフの充実に向けた訪問看護師と病院看護師の連携の実際と課題」を訪問看護師の立場から明らかにするべく,面接調査を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
新型コロナウイルス感染症拡大の影響で,2020年度に本研究課題にエフォートを割くことができなかった。2021~2022年度は遅れを取り戻すべく尽力したところ,文献検討については順調に進んだが,面接調査の分析が予定より遅れている。
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今後の研究の推進方策 |
本研究課題は2段階に分けて実施することとしている。 第1段階(2020~2022年度の3年間)は,「①訪問看護を受けながら地域で暮らしているがん患者の療養生活を支えるうえでの外来看護師の実践,および訪問看護師との連携や連携上の課題,②訪問看護師の当該患者への援助における外来看護師との連携の実際や課題,について,外来看護師と訪問看護師を対象に面接調査を行うことで明らかにする(モデル開発の手順の「既存の実践の分析」に該当)。これらの分析結果と先行研究の知見(モデル開発の手順の「文献検討」に該当)を基に,地域で暮らすがん患者のエンドオブライフ充実に向けた外来-地域看護連携モデルを開発する(モデル開発の手順の「看護介入のデザイン」に該当)。」である。 2023年度は面接調査の分析を前半で終了させ,論文投稿を済ませる予定としている。公判では,文献検討の結果と面接調査の結果をもとにモデルの開発に着手する。
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