研究課題/領域番号 |
20K10775
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58060:臨床看護学関連
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研究機関 | 滋賀医科大学 (2021-2022) 滋慶医療科学大学院大学 (2020) |
研究代表者 |
笠原 聡子 滋賀医科大学, 医学部, 教授 (30283782)
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研究分担者 |
石松 一真 滋慶医療科学大学, 医療管理学研究科, 教授 (30399505)
大野 ゆう子 大阪大学, 大学院基礎工学研究科, 特任教授(常勤) (60183026)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 患者急変 / 院内迅速対応システム / 気づき / 看護ケア |
研究開始時の研究の概要 |
入院患者の急変に素早く気づき専門のシステムにのせることが突然死を防ぐには重要である。看護師からの専門対応チーム(Rapid Response Team, RRT)の出動要請は増えつつあるが、急変からRRT要請までの時間は未だ長く、従来の取り組みだけでは限界がある。本研究では、RRTの迅速な要請を妨げている「障壁」を解明するために、患者急変への気づきからRRT要請までの行動プロセスとその背後にある認知プロセスを検討する。とくに、診療録から抽出した行動プロセスに、実際の行動に影響を及ぼす認知プロセスの視点を加え、統合的に検討することにより、別々の検討では明らかにできなかった「障壁」の原因を解明し、組織的な対応策の開発をめざす。
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研究成果の概要 |
入院患者の急変にいかにすばやく気づき専門のシステムにのせるかが、突然死を防ぐために重要である。私たちは、専門チーム (RRT) が積極的に病棟に出向き、病棟看護師に指導をしてきた。その結果、急変時における看護師からのRRTの出動要請が増えたが、患者急変からRRT要請までの時間が未だに長く、従来の取り組みだけでは限界があることを見いだした。さらに、RRTの迅速な要請を妨げている「障壁」を解明するために、患者急変への気づきからRRT要請までの行動プロセスについて、診療録から抽出した行動プロセスに、認知プロセスの視点を加え、検討した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、RRSの迅速な起動を妨げる「障壁」について、実際の行動プロセスだけでなく、組織との相互作用により影響をうける認知プロセス、組織管理データによる知見を加え複合的に検討する。このような多面的検討は、医療安全の問題解決手法であるレジリエンス・エンジニアリングの理念に合致する。本研究により、「障壁」克服に向けたシステム改善のための現実的で優れた備えを提案し、RRSの迅速な起動を目指すことで、患者アウトカムの改善への寄与が期待できる。
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