研究課題/領域番号 |
20K10780
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58060:臨床看護学関連
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研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
大江 真琴 金沢大学, 保健学系, 教授 (60389939)
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研究分担者 |
須釜 淳子 金沢大学, 新学術創成研究機構, 教授 (00203307)
森 武俊 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 特任教授 (20272586)
真田 弘美 石川県立看護大学, その他部局等(外), 教授 (50143920)
野口 博史 大阪公立大学, 大学院工学研究科, 教授 (50431797)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | サーモグラフィ / 糖尿病足潰瘍 / セルフモニタリング |
研究開始時の研究の概要 |
研究目的は申請者らが開発してきたサーモグラフィを用いた糖尿病足潰瘍予防支援システムに足潰瘍のハイリスク状態の検出機能を付加し、その有用性を示すとともに、アジア諸国への適用について検討することである。本システムの特徴はサーモグラフィを用いて糖尿病足潰瘍のリスクを視覚化でき、セルフケアの動機付けとなる、通信システムを用いることで遠隔地からでも専門家による助言を受けることができるという2点である。本システムにより、頻回の受診が困難な壮年期の糖尿病患者、専門病院への受診が困難な在宅患者、さらに糖尿病患者数が増加し、医療資源の不足が課題となっているアジア諸国の糖尿病足潰瘍予防に貢献することが期待される。
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研究成果の概要 |
サーモグラフィを用いた糖尿病足潰瘍予防支援システムに足潰瘍のハイリスク状態の検出機能を付加し、その有用性を検討することを目的とした。 健常人10名に、改良したデバイスの使いやすさを調査し、10点中、7.5点であった。家庭環境でも病院で行った先行研究と同様の足底サーモグラフィパターンが得られ、本デバイスの家庭環境での実現可能性が示唆された。セグメンテーション法を用いてサーモグラフィ画像上の局所の皮膚温上昇を同定するアルゴリズムを作成し、皮膚温上昇4画像を含む健常人データ64画像を検討した結果、3画像を同定できた。今後、足潰瘍に至った臨床画像を用いて足潰瘍ハイリスク状態検出機能を検証する必要がある。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
潰瘍化の指標となるサーモグラフィを用いて、自身の足底の皮膚温を観察できるデバイスを改良し、そのユーザビリティと家庭環境における実現可能性を示したことは、サーモグラフィを用いた糖尿病足潰瘍予防支援システムを完成させるステップとなる。今後、臨床での検証を行い、システムが完成すれば、特に仕事などで忙しく頻回の受診が困難な壮年期の糖尿病患者、専門病院への受診が困難な在宅医療を受けている高齢の糖尿病患者、将来的には、糖尿病患者数が増加しているアジア諸国の糖尿病足潰瘍予防に貢献することが期待される。
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