研究課題/領域番号 |
20K10787
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58060:臨床看護学関連
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研究機関 | 鹿児島大学 |
研究代表者 |
西尾 育子 鹿児島大学, 医歯学域医学系, 教授 (80402163)
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研究分担者 |
根路銘 安仁 鹿児島大学, 医歯学域医学系, 教授 (00457657)
中條 雅美 鳥取大学, 医学部, 教授 (20382426)
谷口 晋一 鳥取大学, 医学部, 教授 (30304207)
仲道 雅輝 愛媛大学, 教育・学生支援機構, 准教授 (90625279)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 糖尿病 / スキーマ / 離島 / 自己管理 / 2型糖尿病 / プログラム / インストラクショナルデザイン |
研究開始時の研究の概要 |
申請者の先行研究において、糖尿病患者は糖尿病や食事・運動・薬物療法に関するスキーマ(体験に基づく認知の歪み)を形成し、スキーマが大きく影響することを明らかにした。そこで、申請者は糖尿病患者のスキーマの改善に着目し、患者の内的・外的動機づけを高めるインストラクショナルデザイン(ID)を導入した自己管理促進プログラムの開発する。離島地域は物理的な地理条件、医療事情により糖尿病専門職による治療が受けられていない。その離島地域において申請者が開発した自己管理促進プログラムの効果検証(第一次検証、最終検証)ができれば一般化でき、糖尿病患者に向けた自己管理促進プログラムの全国展開が実現可能になると考えた。
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研究成果の概要 |
糖尿病患者のスキーマには、依存、倫理的非難、問題回避、無力感といった4 つのパターンのスキーマが存在し、このスキーマが自己管理行動を妨げる要因であることも明らかにした。糖尿病患者の自己管理を妨げる要因であるスキーマを変容するためにインストラクショナルデザイン(以下、ID)を組み込んだ自己管理促進プログラムの原案を開発した。一般化に向けて物理的に医療資源が少なく、高齢者が多くスキーマが定着している予測される離島(奄美大島)の離島診療所において効果検証(第一次検証、最終検証)を実施するために施設との調整を行ったが、コロナ禍であることから実施できなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
糖尿病の発病は、患者に糖尿病の病態や食事・運動・薬物療法に関するスキーマ(体験に基づく認知の歪み)を形成し、スキーマ存在が大きく影響することを明らかにした。そこで、申請者は患者自身の内的・外的動機づけを高めるインストラクショナルデザイン(ID)を導入した糖尿病患者のスキーマの変容を目指した自己管理促進プログラムの原案を開発した。今回、研究実施期間はコロナ禍であったため、離島での効果検証ができなかった。今後、効果検証ができれば、糖尿病患者のスキーマが改善し、食事・運動・薬物療法の糖尿病自己管理の成功体験の獲得、継続への自信を身につけることが出来ると考える。
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