研究課題/領域番号 |
20K10788
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58060:臨床看護学関連
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研究機関 | 横浜創英大学 (2021-2023) 埼玉県立大学 (2020) |
研究代表者 |
横山 恵子 横浜創英大学, 看護学部, 教授 (80320670)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 精神障害 / 精神障害者家族 / 子ども / ヤングケアラー / ピアサポート / 家族 |
研究開始時の研究の概要 |
精神障害の親を持つ子どもの実態は社会に知られておらず、支援もされていない現状がある。そのような中、成人しても生きづらさを抱える、大人になった子どもの家族会「精神疾患の親をもつ子どもの会(こどもぴあ)」が設立されている。 本研究は、「こどもぴあ」の成人した子どもたちのリカバリーの経験から、子ども自身の困難の受けとめや対処、子どもが望む支援を明らかにし、世代を超えた未成年の子どもたちへのピアサポートを検討する。その成果から、「こどもぴあ」の社会的活動として、配偶者会との連携による子ども支援、小中学校の教員を対象とした教材作りを行い、義務教育の時期にある子どもへの直接的支援の開発を目的とする。
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研究成果の概要 |
本研究は、2018年に設立された「精神疾患の親をもつ子どもの会(こどもぴあ)」の成人した子どもたちのリカバリーの経験から、ヤングケアラーである未成年の子どもたちへの効果的な支援の検討を目的とした。 「こどもぴあ」に参加経験のある人を対象に、小・中・高校学校時代のヤングケアラーとしての体験を調査した結果、支援には学校の教員の役割が重要であることが明らかになった。そこで、教員への理解を図る目的で、動画教材「私ここプログラム」を作成し、効果評価を行い論文とした。「こどもぴあ」の全国の拠点は、新たに2カ所増え、東京、大阪、札幌、福岡、沖縄、岡山、高知の7か所に広がった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
子ども版「家族学習会」経験者をコアグループとして設立された、「精神疾患の親をもつ子どもの会(こどもぴあ)」は、誰にも話せず、社会で孤立する成人した子どもたちを繋ぎ、互いに語り合うことで、生きづらさからの回復を支援する役割を担っている。「こどもぴあ」メンバーの体験は、ヤングケアラー支援のあり方を明かにすることができるとともに、同じ立場の未成年の子どもたちへの世代を超えたピアサポートが可能となると考える。
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