研究課題/領域番号 |
20K10791
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58060:臨床看護学関連
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研究機関 | 名桜大学 |
研究代表者 |
木村 安貴 名桜大学, 健康科学部, 上級准教授 (90812917)
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研究分担者 |
照屋 典子 琉球大学, 医学部, 教授 (10253957)
本村 純 名桜大学, 健康科学部, 上級准教授 (50632999)
砂川 昌範 名桜大学, 健康科学部, 教授 (70325835)
玉井 なおみ 名桜大学, 健康科学部, 教授 (80326511)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2023年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2022年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | がん / 就労支援 / 両立支援 / スティグマ / 化学療法 / 就労 / 協働者 / 支援 / 偏見 / 差別 / 支援ツール |
研究開始時の研究の概要 |
がんの三大治療の一つである化学療法は、長期奏功や適応となるがん種が拡大し、就労しながら治療継続が可能となってきた。しかし、依願退職や解雇により離職したがん患者は3人に1人であり、がん患者の就労は大きな社会問題となっている。その離職の最大の要因はがん患者と協働者(職場)の双方間に生じる「スティグマ(偏見)」であり、がん化学療法患者の就労継続を阻害している。そこで本研究は、化学療法を受けるがん患者の就労に関連するスティグマを低減するための患者および協働者(職場)の双方に有効な支援ツールを開発し、普及させることで、化学療法を受けるがん患者の離職予防を目指す。
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研究実績の概要 |
令和5年度は、がん就労者と一緒に働く協働者の支援に関する文献レビューおよびインタビュー調査の結果を踏まえて、量的調査を実施するための質問紙調査項目を作成した。これまでの研究結果から、項目として、協働者の(1)職場における就労支援体制(職場の就労支援に関する相談支援体制、就労支援制度の有無)、(2)がん就労者に対するスティグマの認識、(3)がん就労者に対する支援、(4)がん就労者の支援における困難(がん就労者の(1)病態・治療に関する理解、(2)就労調整、(3)関係性の調整、(4)相談・支援体制)の項目を抽出した。さらに、研究分担者とミーティングを開き、質問項目内容を確認し、3企業に従事の職員6名に協力いただき、質問紙を回答していただき精査を行い、質問項目の表面的妥当性の検証を行った。 この質問紙の項目と職種、職場規模、管理者、正規・非正規雇用、職位の違いによる特徴を明らかにすることで、協働者の環境・特性によって必要ながん就労支援に関する教育支援の方略を明らかにすることができる。 また、化学療法を受けているがん患者が抱える就労に関する内的スティグマに焦点を当て投稿準備を進めている。化学療法を受けているがん患者の就労に関するスティグマ調査のサブ解析として、就労に関連するスティグマを軽減する協働者の態度について分析を進めている。 全体として研究計画が遅れている。がん就労者および協働者の就労関連スティグマを軽減する双方向性ツールを開発するためには、協働者の調査が急務である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
質問紙の内容を作成したが、各職種および様々な企業を対象とする調査を検討した場合、多額な費用がかかり、絞り込みを行うのか、より効果的な調査方法の検討が必要となったため、時間を要した。
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今後の研究の推進方策 |
各企業を対象に調査を行う予定であったが、インターネット調査研究の支援業者を活用することで、調査対象者の職種ごとに募集を行うことができ、職種ごとにおけるスティグマの特徴および支援の状況について効率的収集できるため、研究を推進することができると考える。これら結果を踏まえて、協働者のがん就労者に対するスティグマの支援に関する支援の工夫について調査を行い、その結果を基に協働者に対するがん就労者に対するスティグマ軽減支援に関するリーフレットを作成する。
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