研究課題/領域番号 |
20K10807
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58060:臨床看護学関連
|
研究機関 | 千葉県立保健医療大学 |
研究代表者 |
三枝 香代子 千葉県立保健医療大学, 健康科学部, 准教授 (80248864)
|
研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2025-03-31
|
研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2022年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
|
キーワード | 運動器外傷 / 希望 / 回復過程 / 下肢開放骨折 / 外傷看護 / 運動器外傷患者 / 救急看護師 |
研究開始時の研究の概要 |
救急医療施設に搬送される多発外傷患者は、生命の危機を乗り越えたとしても身体の損傷が高度である。そのため、身体損傷の回復過程は、身体的・精神的な苦痛を生じストレスフルな状態である。そして、身体損傷の治療を終えても身体的後遺症や精神的な健康問題が生じている現状がある。 そこで、危機を乗り越えて人を再生する働きをもつ「希望」に焦点をあて、早期から救急看護師が運動器外傷患者の希望を維持できるように支援することは、患者の苦痛を最小限にし、そして、退院後の生活の再構築に繋げていくことができる。 本研究では、運動器外傷患者の身体損傷の回復過程における希望を維持する看護支援プログラムの開発を目指す。
|
研究実績の概要 |
2023年度は、コロナ感染症が5類に移行したことにより、調査協力を依頼した施設の倫理審査を10月に受けることができ、承認を得た。本研究の調査対象は、四肢および骨盤部位に損傷が2ヵ所以上あり、入院中に損傷部の手術を段階的に2回以上実施し、身体損傷部の全ての治療を終えて身体損傷部が治癒に向かい、生理学的機能の状態が安定して退院または転院が計画されている18~70歳までの運動器外傷患者としているため、データ数が少ない状況である。 現在得られたデータからの分析であるが、身体損傷の回復過程にある運動器外傷患者の希望をもたらす要因については、体を動かすことができない自身の生理的な欲求(排便)に看護師の積極的なかかわり、回復に向けたリハビリ訓練している時間、退院後にしたいことを思いながら過ごすことなどであった。希望を弱める要因は、希望をもたらす要因にあった生理的な欲求について寄り添えてもらえてないような時や手術後に装着した肩固定具の取り扱いがわからない看護師の様子などであった。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
2023年度は、調査協力を依頼した施設の倫理審査を10月に受けることができ、承認を得ることができ、調査を開始することができた。しかし、調査対象者は、外傷患者であるため入院は予測ができないこと、また、調査対象者となる条件にあった症例が少ないため。
|
今後の研究の推進方策 |
調査協力を依頼する施設を増やすことを検討する必要があると考えている。
|