研究課題/領域番号 |
20K10817
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58060:臨床看護学関連
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研究機関 | 金沢医科大学 |
研究代表者 |
松井 希代子 金沢医科大学, 看護学部, 教授 (90283118)
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研究分担者 |
中川 淳 金沢医科大学, 医学部, 教授 (70262574)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 糖尿病 / 糖尿病性腎臓病 / 経験学習 / 療養認識 / 教育プログラム / 糖尿病腎症 / 2型糖尿病 / 経験学習理論 / 療養困難 / 認識 |
研究開始時の研究の概要 |
先行研究で開発した「糖尿病腎症療養認識パターン分類」尺度の質問紙調査により、療養行動実行の継続と腎機能の維持ができにくい、「現実逃避」「原因不明感」認識パターンの対象を選別し、対象とする。対象の認識パターンの経験学習プロセスの特徴および構造を明らかにする。それにより、経験学習プロセスの進展に支障をきたしている原因を明らかにし、看護介入方法を検討し明らかにする。療養行動継続し、腎機能を維持する教育プログラムを作成する。
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研究成果の概要 |
先行研究「2型糖尿病腎不全患者における合併症のとらえ方」から「糖尿病腎不全患者における療養認識尺度」を作成した。肯定感が高い認識は腎症の療養期間が長く、QOLも高かった。療養認識は「高肯定感」「現実逃避」「原因不明感」の3つのパターンがあった。療養認識尺度の2型糖尿病性腎症患者へ応用でも、3パターンの療養認識があり、「高肯定感」が食事・運動・薬物療法の実行度が高く、縦断的追跡調査でも同認識を維持し、療養行動・腎機能を維持できていた。 生活習慣を改善を継続している「高肯定感」は、健康についての学習プロセスを進展させ、他2つの認識パターンは学習プロセスを進展できていないという仮説が立てられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
療養認識パターンと経験学習プロセスに特徴があるとは統計的には明らかにできなかった。また、質的調査においても経験学習プロセスのサイクル段階は、具体的経験10名、内省6名、抽象的概念化2名、能動的実験として療養への適応に至っていたのは3名(うち「高肯定感」2名)であった。経験学習プロセスをサイクルの最終段階に進めていた3名は、血糖コントロールを一定の期間の中で考え、対策を立てていたため、学習プロセスを踏めることは必要と言えた。医師の言う通り、遺伝であるとする対象は、経験学習プロセスを進めていないと考えられた。
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