研究課題/領域番号 |
20K10818
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58060:臨床看護学関連
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研究機関 | 三重大学 (2022-2023) 日本福祉大学 (2020-2021) |
研究代表者 |
高村 夢香 三重大学, 医学系研究科, 研究員 (50756666)
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研究分担者 |
福録 恵子 三重大学, 医学系研究科, 教授 (90363994)
中島 亜矢子 三重大学, 医学部附属病院, 教授 (90211432)
桝屋 正浩 三重大学, 医学系研究科, 教授 (30281083)
神崎 初美 兵庫医科大学, 看護学部, 教授 (80295774)
白尾 久美子 日本福祉大学, 看護学部, 教授 (80269703)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 関節リウマチ看護 / 生物学的製剤 / 意思決定支援 / Shared decision making / 意思決定ガイド / ディシジョン・エイド / 生物学的治療 / 意思決定 / 自己注射 / 自己注射指導 / プログラム開発 |
研究開始時の研究の概要 |
関節リウマチ(RA)治療薬である生物学的製剤(BIO)のうち自己注射は、在宅医療推進、セルフマネジメント促進、患者個々のライフスタイルや社会的役割に合わせた各観点から重要な位置づけにある。身体のみならず心理社会的効果が高い一方、感染症等の副作用があり、感染予防や早期対処が求められ指導における看護の役割は大きい。 しかし、BIO自己注射指導がどのように行われているのか明らかにされておらず、指導方法の統一見解が示されていない。本研究は、看護師がRA患者に行うBIO自己注射指導プログラムの開発を目的とする。指導における看護ケアを抽出し、その結果からプログラム原案を作成し、質問紙調査から構造化を行う。
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研究実績の概要 |
関節リウマチ(Rheumatoid Arthritis:RA)の生物学的製剤(Biologics:BIO)治療は、有効性が高い一方で感染症など有害事象の可能性があり、費用の高さや選択肢の多さからも治療開始や薬剤変更の意思決定は容易ではない。本研究では、BIO治療の開始または薬剤変更を検討しているRA患者の意思決定を支援するガイド(Decision Aid:DA)を開発する。DA開発の中心的役割を担っているカナダのオタワホスピタル研究機関が提示するOttawa Decision Support Framework (ODSF)を理論的枠組みとし、開発プロセスに沿って研究計画を進めている。 第1段階として、BIO治療の開始または薬剤変更を検討したことのあるRA患者の意思決定プロセス明らかにすることを目的に、半構造化面接法を用いてデータを収集した。現在は、このデータを分析するとともにBIO治療におけるRA患者のニーズを抽出している。RA診療ガイドラインや添付文書など既存のエビデンスとRA患者のニーズ、研究者のRA看護実践経験を統合してDAの試作版を作成する。医師・薬剤師・看護師で構成されるRA医療の専門家で検討を行い、DA試作版を修正し原案とする。 先行研究では、BIO治療を選択しない意思決定をしたRA患者の意向が反映されていないことに言及しており、BIO治療を選択しないRA患者を含めて第1段階のデータを得られたことは、非常に意義深い。 第2段階として、DA原案に対するRA患者評価とRA医療の専門家から評価を得て原案を修正し、DAを完成させる。 DA開発に活用するため、前年度に実施した日本の医療分野におけるSDMの概念分析の文献検索期間を拡大して分析結果の修正を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
第1段階の研究計画に対する倫理審査の受審、研究対象者のリクルートに時間を要した。
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今後の研究の推進方策 |
RA医療の専門家によるDA試作版の検討では、オンライン会議システムを活用して、時間調整を行う。 DAの試作版作成とその修正では、レイアウトやデザインを専門業者に委託することで要する時間の短縮を促進する。
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