研究課題/領域番号 |
20K10825
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58060:臨床看護学関連
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研究機関 | 東都大学 (2023) 横浜市立大学 (2020-2022) |
研究代表者 |
山本 晴美 東都大学, 沼津ヒューマンケア学部, 講師 (80800565)
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研究分担者 |
叶谷 由佳 横浜市立大学, 医学部, 教授 (80313253)
森田 久美子 東京医科歯科大学, 大学院保健衛生学研究科, 准教授 (40334445)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 睡眠リズム障害 / 看護介入 / 動機づけ面接 / 学生 / 認知行動療法 |
研究開始時の研究の概要 |
睡眠・覚醒相後退障害(Delayed Sleep Wake Phase Disorder : DSWPD)は,社会生活を送る上での望ましい時刻に対して大幅に遅れた状態のまま睡眠時間帯が固定され,いわゆる“夜型化”し,社会生活に支障をきたす疾患である。その有病率は一般人口の0.17%と推定されている。また,DSWPDは精神疾患・身体疾患の発症リスクを高め,不登校やひきこもり,パフォーマンスの低下をもたらすことが深刻な問題となっている。本研究では,中でも動機づけの低いDSWPD患者の動機づけの問題と入床‐覚醒リズムの一定化を促す非薬物療法による介入技法の開発と検証を行う。
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研究実績の概要 |
本研究は、睡眠相後退症候群に焦点を当てているが、初年度よりCOVID-19による影響で、国民の生活、学校での授業や外出の縮小など大きく生活に変化をきたし、本来の睡眠相後退症候群にバイアスがかかってしまった。また、研究準備のための研修会が不開催などにより、準備も遅れてしまった。本年度より本格的にCOVID-19前の生活に戻ったが、依然として対象となる学生においては、睡眠相後退などの睡眠リズム障害が起きている。本年は、研究者が長期にわたる入院・手術・リハビリテーションのために介入研究が難しかったため、COVID-19による学生の睡眠への影響やその後の課題、また研究計画時より社会情勢や生活スタイルが変化したため、今後の研究の方向性を再度見直すために、文献検討を行なった。その結果から、COVID-19による生活スタイルの変化は、単なる隔離された生活や通学スタイルから自宅学習に切り替えられただけでなく、技術の革新とともにICTを用いた遠隔授業や電子教科書の使用の増加、社会や友人との対面交流からオンラインやSNSを用いたコミュニケーションスタイルの増加、在宅におけるオンラインゲームやYoutubeなどによるタブレッドなどの電子機器の長時間使用などが現在も続き、さらには増加傾向により睡眠への障害が起きている。簡便になった生活の中で、学生が睡眠をはじめとする生活リズムとのバランスをとりながら、新たな生活様式に適用できるように支援することの必要性が示唆されている。こうした課題を対象となる学生と共に解決を考えていけるように、ハイブリッド型の一つの方法として計画していた「動機づけ面接(Motivational Interviewing;MI)」の活用に重きをおいた方法を次年度に向けて計画している。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
COVID-19による計画の変更や予定していた研修などの準備ができていないことに加え、研究者のけがによる入院や手術による研究を進められない期間が生じたため。
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今後の研究の推進方策 |
次年度は最終年度になるが、介入研究を予定している。また、動機づけ面接に関しては、2024年度Motivational Interviewing Network of Trainersが実施するトレーナー研修を受講できることになったため、質の保証された介入の実施を予定している。
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