研究課題/領域番号 |
20K10828
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58070:生涯発達看護学関連
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
島 明子 名古屋大学, 医学系研究科(保健), 准教授 (80337112)
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研究分担者 |
林 登志雄 名古屋大学, 医学系研究科(保健), 教授 (80303634)
中杤 昌弘 名古屋大学, 医学系研究科(保健), 准教授 (10559983)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2021年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2020年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 中高年女性 / 更年期症状 / ソーシャルキャピタル / 更年期女性 / ソーシャルネットワーク / ソーシャルサポート / ヘルスリテラシー / 女性 / 近隣 / Women's health / ジェンダー / 更年期 / 空間疫学 |
研究開始時の研究の概要 |
中高年女性にとって更年期症状は仕事や生活に影響を及ぼしQOLを低下させる健康課題である。更年期医療では多様な治療法が提供されているが、医療を利用していない女性は多様な情報から自己にあった対処法を選択し活用することに難しさを感じている実態がある。 本研究は、地域コミュニテイのなかで中高年女性が更年期症状に関する情報の選択や活用をする力(ヘルスリテラシー)を高めるために、どのような環境づくりや情報提供が必要かを明らかにする。地域の規範が女性の意思決定に関連するという先行研究から、地域の環境要因と女性のヘルスリテラシーの双方の視点で女性が更年期症状に対する対処力を向上するためのケアの開発に寄与する。
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研究実績の概要 |
本調査は、中高年女性の更年期症状の発現に対する環境要因と個人要因との相互の関連性を明かにし、地域での更年期女性へのケアについてどのような環境要因に配慮するとよいかを明らかにすることを目的とした。具体的には、本年度は大規規模集団を対象として、更年期症状の発現に空間集積性を明らかにすること、症状の頻度と近隣のソーシャルキャピタルおよびソーシャルネットワークサイズの関連性を明らかにすることを目的とした。 調査に際して、昨年度の小規模集団を対象とした調査をもとに質問項目および調査票の再検討および修正を行った。昨年度の調査では、更年期女性を取り巻くソーシャルネットワークのサイズが小さく、人の繋がりの規模が小さいことが更年期症状の頻度と関連を示したことから、本年度は大規模集団にて人の繋がりの規模が症状の発現にどのように関連するかをより具体的に検証することとした。ネットワークサイズを測定できる尺度を選定し、より回答しやすい内容および妥当性を検討した。更に、女性の更年期症状への対処行動と地域の規範に対する認識が関連するという先行知見に基づき、地域の規範に対する認識を測定する尺度について再検討を行った。 しかしながら、本年度は大規模集団を対象とした調査の実施について、空間集積性の分析に必要な研究協力者の募集と確保がCovid-19の影響にて遅延し、研究の進捗が遅れる結果となった。大規模調査の実施については、次年度のCovid-19感染防止対策が緩和される時期に延期し、研究協力者の募集と調査の実施を推進する予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
地域での研究協力者の確保がCovid-19の影響にて多数の協力を得ることが難しく研究の進捗が遅れてている。
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今後の研究の推進方策 |
Covid-19感染拡大が収束し感染防止対策が緩和される時期に大規模集団を対象とした調査を実施予定とする。研究協力者の募集を継続し、研究参加協力者のお願いを推進していくこと、研究協力に際する対象者のご負担を軽減する方法を講じていくこと、空間集積性の分析に影響を及ぼさない範囲で対象地域の変更および追加を検討し対策を講じ、課題解決を図り、研究を推進する予定である。
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