研究課題/領域番号 |
20K10830
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58070:生涯発達看護学関連
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研究機関 | 徳島大学 |
研究代表者 |
松浦 幸恵 徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(医学域), 助教 (80836156)
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研究分担者 |
安井 敏之 徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(医学域), 教授 (40230205)
チャン ホアン・ナム 徳島大学, 高等教育研究センター, 講師 (30800594)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2020年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 留学生 / ベトナム人 / 女子大学生 / 月経随伴症状 / 月経異常 / 縦断研究 / 月経関連症状 / 女子留学生 |
研究開始時の研究の概要 |
ベトナム人留学生が急増し留学生の約25%を占める中、現在までベトナム人留学生の健康に関する調査はみられていない。女子学生にとって月経痛や月経前症候群等の月経関連症状は、学業や生活、そして将来の女性のライフサイクルに影響を及ぼす。留学という大きな生活の変化とそれに伴うストレスが、これら症状の悪化を引き起こす可能性もある。そこで本研究では、ベトナム人女子留学生の留学に伴う月経関連症状の推移を明らかにするため、留学生に入学後~1年間に複数回質問紙調査を実施し、縦断的にその症状の推移や影響を及ぼす要因を探索する。また、ベトナムの文化的背景、日本での支援状況も調査し、今後の必要な支援を検討する。
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研究成果の概要 |
本研究目的は、ベトナム人女子留学生の留学に伴う月経関連症状の推移を明らかにすることであった。コロナ禍という制限の中、留学生、ベトナム在住ベトナム人大学生、日本人新入大学生(縦断研究)を対象とし、月経や月経随伴症状の実態と関連する要因を分析した。結果、どの対象者でも月経随伴症状を有する女性は多く、特に症状はストレスと関連していた。ベトナムでは月経困難症や月経前症状に対する学校教育も十分ではなく、母親が月経に関する主な情報提供者・相談者である。留学生に対しては、月経に関する健康教育だけではなく、生活習慣やストレスマネジメントを含めた健康教育の必要性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ベトナム人や留学生の月経異常の研究、そして女子大学生の月経異常に関する縦断研究などは国内外において非常に少ないため、本研究成果として5つの論文をまとめ発表したことは学術的にも大変意義が高いと考える。また、ベトナムでは月経教育が十分ではなく母親が主たる相談者・情報源である。留学や大学入学という大きな変化時には、月経に関する健康教育が必要であり、さらに月経随伴症状と関連が高いストレスに対するストレスマネジメント教育の必要性も示唆された。本研究結果は、現在も増加中であるベトナム人留学生だけではなくベトナム人労働者などの健康支援方法や施策に対しても貢献できると考える。
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