研究課題/領域番号 |
20K10832
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58070:生涯発達看護学関連
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
賀来 典之 九州大学, 大学病院, 助教 (50600540)
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研究分担者 |
赤星 朋比古 九州大学, 医学研究院, 准教授 (20336019)
鉄原 健一 九州大学, 大学病院, 助教 (50861522)
松岡 若利 九州大学, 大学病院, 助教 (70748003)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2022年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 小児救急 / 小児看護 / シミュレーション / 遠隔教育 / シミュレーション教育 |
研究開始時の研究の概要 |
小児の院内急変事例では、実際には医師よりも看護師が最初に対応する場合が多い。 本研究では、シミュレーションを用いた、看護師への小児救急・急変症例への対応実習を、直接指導群とインターネットを介したテレビ電話システムによる遠隔指導群に対して行い、両群での教育効果の比較・検討する。 小児の評価は、ABCDEアプローチ(A気道、B呼吸、C循環、D神経、E外表観察)によって行い、SBARを用いた報告を行う。 遠隔指導群・直接指導群ともに、6 か月のシミュレーション実習の前後でビデオ撮影下での実習テストを行い、診療の各要素の検証を行った後、遠隔シミュレーションプログラムの汎用化のための方策を明らかにする。
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研究成果の概要 |
院内小児救急症例は小児科医よりも看護師が最初に遭遇することが多い。本研究では、看護師を対象に小児救急症例のシミュレーションによる教育を実施した。遠隔地の指導者から実践的な教育を受けることができるよう、インターネットを利用した遠隔教育を行った。教育の効果を検証するため、シミュレーション教育前後に小児の呼吸障害症例を用いたテストを実施した。ABCDEアプローチ(A: 気道, B: 呼吸, C: 循環, D: 神経, E: 外表所見)の各ファクターを評価したところ、遠隔教育群と直接教育群の間に差はなく、院内遠隔シミュレーションによる教育の有効性が示された。施設間遠隔教育については今後の課題となった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
小児の急変症例への看護師の対応について、インターネット回線でのテレビ会議システムを用いた遠隔教育の効果を示すことができた。小児の急変へのシミュレーション教育のインストラクターは少ないが、教育担当者が遠方でも実習が効果的である可能性を示すことができた。
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