研究課題/領域番号 |
20K10859
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58070:生涯発達看護学関連
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研究機関 | 埼玉県立大学 |
研究代表者 |
田村 佳士枝 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 准教授 (60236750)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2022年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2021年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 骨延長術 / 思春期 / 意思決定過程 / 術後の取り組み / 親の認識 / 子どもの意思決定過程 |
研究開始時の研究の概要 |
骨延長術を受ける思春期の子どもが意思決定する過程と手術後の取り組みに関わる親の認識を明らかにすることを目的とし、子どもとご家族を対象にインタビューを行う。分析方法は、修正版Grounded Theory Approach(M-GTA)を用いて、質的記述的に分析を行う。思春期の子どもが手術を受けることを意思決定し、手術や術後の回復過程を乗り越えるすべてに関わる親の認識を明らかにすることで、手術前の意思決定する子どもと親への支援を開発する。
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研究実績の概要 |
骨延長術を受ける子どもの意思決定過程および術後の取り組みに関わる親の認識を明らかにするために、インタビューを3事例実施し継続比較分析を行った。対象は、入院中で術後の状態が安定した児の親であった。収集した3例のうち軟骨無形性症の2例を追加し、5例を分析対象とした。 継続比較分析の結果、子ども主導で延長術の意思決定がなされている場合と、親主導にて進められている状況が見いだされた。この結果を踏まえて、親の認識の変化について分析を進めている。いずれの場合も、親は、子どもが成長過程において生じる生活上の不具合に直面していた。子ども主導の場合は、子ども自身が困難を感じていること、子どもが手術により四肢を延長できる情報を捉え、自ら手術を希望する状況を捉えていた。一方、親主導の意思決定の場合は、親が子どもの不具合を認識し、子どもに手術ができることを伝えていた。 今後、さらに継続比較分析を進め、意思決定および術後の回復過程における親の認識を明らかにし、骨延長術を意思決定する子どもと親の支援の在り方を検討していく。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
研究開始当初、COVID-19により、施設との調整やインタビューによるデータ収集が遅延していたが、研究期間を延長いただき、施設看護部の協力もいただきながら、データ収集を継続し、5例をもとに分析を進めている。専門的知識の提供や分析を指導いただきながら、客観性・信憑性を高めることを継続して進行している。
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今後の研究の推進方策 |
研究期間延長に伴い、データの継続比較分析を進め、概念とカテゴリーの抽出および結果図を作成し、骨延長術を受ける子どもの意思決定過程および術後の取り組みに関わる親の認識を説明する。
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