研究課題/領域番号 |
20K10862
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58070:生涯発達看護学関連
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研究機関 | 金城大学 |
研究代表者 |
子吉 知恵美 金城大学, 看護学部, 准教授 (50363784)
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研究分担者 |
千原 裕香 石川県立看護大学, 看護学部, 講師 (50738408)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2023年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2022年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | 保健師 / 保健指導 / 実践能力 / 発達障害児 / 支援 / コミュニケーションスキル / 早期支援 / 支援実践 / child's disability / health guidance / 就学前 |
研究開始時の研究の概要 |
早期支援につなげるための保健師による支援の実際や保護者の受容状況に応じた保健師による支援について検討してきた。成果のうち海外誌に掲載された内容をもとに、発達障害児の早期支援に向けた保護者の受容を促す保健指導実践の評価指標を開発を行う。次に、発達障害児の早期支援のための保健師の保健指導実践能力の検証を実施する。本研究の目的は、早期支援に向けた発達障害児の保護者の受容を促す保健師による保健指導実践に影響する要因の明確化である。以上より、発達障害児の保護者の受容を促す保健師の支援実践に影響する要因を明確にすることにより、早期支援に向けた保健師による支援実践の一指針を得る。
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研究実績の概要 |
【研究2】において、発達障害児の早期支援に影響する保健師のセルフ・エフィカシー(自己効力感)について計画段階では確認予定であったが、その後の検討の結果、コミュニケーション・スキルについて実施することとした。【方法】調査対象は、自治体に所属する保健師を機縁法で選出して依頼した。質問項目は藤本・大坊のコミュニケーション・スキル尺度(以下、ENDCOREs)を用いた。ENDCOREsは、「自己抑制」「表現力」「解読力」「自己主張」「他者受容」「関係調整」の6つの下位尺度のうち、2項目は、欠損値により、調査項目から削除し、全18項目で分析した。分析方法は、基本項目の勤務形態、発達障害児支援経験年数、所有資格、最終学歴、療育機関につながった人数とENDCOREs18 項目において、多変量分散分析を行った。 【倫理的配慮】倫理審査委員会の承認を得て行った。 【結果】118ヵ所455通の質問紙を郵送した結果、回収率は152件(33.4%)であった。対象地域は日本全域から回答を得た。対応のない分散分析でENDCOREsの中の「自分の感情をうまくコントロールする」「相手の気持ちを表情から正しく読み取る」において、有意な差があった。また、勤務形態や最終学歴、所有資格によりENDCOREsの項目により、有意な差や平均に差が認められたものがあった。 【考察】保健師の発達障害児への支援において、コミュニケーション・スキルとして、自分の感情をうまくコントロールする能力や相手の気持ちを表情から正しく読み取る能力が療育機関につなげるための能力として重要であることが考えられた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
計画として実施予定であった内容に関しては、おおむね順調に実施している。
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今後の研究の推進方策 |
本研究では、研究1と研究2を実施することにより、早期支援に向けた発達障害児の保護者の受容を促す保健師による保健指導実践に影響する要因の明確化である。この目的に向けて、データの分析とまとめを進めていく予定である。
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