研究課題/領域番号 |
20K10867
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58070:生涯発達看護学関連
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研究機関 | 天使大学 |
研究代表者 |
伊織 光恵 天使大学, 看護栄養学部, 准教授 (40736287)
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研究分担者 |
今野 美紀 札幌医科大学, 保健医療学部, 教授 (00264531)
田中 さおり 天使大学, 看護栄養学部, 准教授 (00559825)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 初経教育プログラム / 知的障害 / 母親 / 女子 / 継続的支援 / 知的障害児 / 長女 / ダウン症候群 |
研究開始時の研究の概要 |
知的障害のある女子をもつ母親が、初経教育プログラムを受け母親が娘に行う初経教育の有効性を明らかにする。計画している研究項目は以下の第一段階~第三段階である。 第一段階:過去に初経教育プログラムを受講した経験のある、知的障害のある女子の母親と娘に生じた変化を明らかにする。 第二段階:第一段階の結果と前回のプログラム試行で課題となった点を踏まえた「改訂版初経教育プログラム」の作成。 第三段階:新規募集した母親を対象に「改訂版初経教育プログラム」の試行、評価。
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研究実績の概要 |
本研究の目的は改訂版初経教育プログラムの構築による知的障害のある女子の母親への継続支援の効果を明らかにすることである。 知的障害のある女子の母親は初経教育を重要であると認識するが、教育内容や方法がわからず初経教育の実施率は低い。しかし母親は集団で自ら初経教育を学び女子に教育し、初経教育の相談ができる相手が欲しいと考え学習の場を求めていた。知的障害のある女子の母親が実施している初経教育は、母親が娘の理解度を評価し、娘に合わせた情報内容、量、方法でタイミングを見ながら実施していた。結果、母親は娘の理解力が低いことから、経血への対処を重視し、娘がナプキン交換できることを自立と考えていた。知的障害のある女子に個別性のある初経教育をできるのは母親であり、娘は母親の支援を基に知識、技能、規範を学ぶことができる。初経教育プログラムの構築は母親の養育と娘の成長・発達の支援に貢献できると考えた。 これらより、母親が娘に、知識、技能、規範を教育できるために初経教育プログラムを考案・実施してきた(平成27年~29年度科研費、基盤研究(C))が、十分な評価には至っていなかった。そのため、初経教育プログラムに参加後の母親と娘について確認した。方法は、初経教育プログラムに参加した母親へのインタビューである。インタビュー内容は、初経教育実施時の母親の様子と気持ち、その後の変化である。また、娘に関しては、初経教育を行った時の娘の様子、その後の娘の変化について確認した。 現在は、インタビューの分析を終え、結果を基に論文を作成中である。さらに、これらから改訂版初経教育プログラムの構築中である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
実施内容にかなりの遅れがある。コロナ禍のため本研究の中心となるインタビューが長期間にわたり実施できなかったことが一番の原因である。 現在は、知的障害のある女子の母親が初経教育プログラムに参加後の様子についてインタビューを実施した。母親へのインタビュー内容は、初経教育実施時の母親の様子と気持ち、その後の変化である。また、娘に関しては、初経教育を行った時の娘の様子、その後の娘の変化についてである。 母親へのインタビューを終え、インタビュー内容をカテゴリー化するなど、分析を終了し結果を基に論文を作成中である。
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今後の研究の推進方策 |
母親へのインタビューを分析、カテゴリー化する中で、前回実施した初経教育プログラムの評価からさらなる改善点が明らかになった。実際、初経教育プログラムの内容だけではなく、実施以降の継続的支援の必要性もあった。 この評価をうけて「改訂版初経教育プログラムの構築」に取り組み、進行状況は遅れているが、知的障害のある女子の母親への改訂版初経教育プログラムの開催を行い、研究を進めていく。 さらに、現在までの研究データ基に論文をまとめ、学会発表、論文投稿をしていく予定である。
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