研究課題/領域番号 |
20K10889
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58070:生涯発達看護学関連
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研究機関 | 長野県看護大学 |
研究代表者 |
中畑 千夏子 長野県看護大学, 看護学部, 講師 (60438174)
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研究分担者 |
坂田 憲昭 長野県看護大学, 看護学部, 教授 (70158921)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2022年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2021年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | 新生児 / 常在細菌 / 表皮ブドウ球菌 / ブドウ球菌 |
研究開始時の研究の概要 |
新生児期においては、感染の防御に関わる常在細菌叢の獲得が重要であるが、この形成過程については、未だ十分には明らかにされていない。本研究では、まずは健常な新生児を対象として、新生児期における常在細菌叢獲得の過程について明らかにする。具体的には、ヒトの主要な常在細菌であるStaphylococcus属菌を指標菌として、母親の保有する菌がその児に移行するかについて、MLVA法を用いた分析を行う。
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研究実績の概要 |
NICUへ入室中の新生児において,S. aureusのような病原性細菌への感染を阻止するうえで,有効な看護方法に関する基礎的資料を,児への健全な常在細菌定着の促進と児への感染源の伝播の防止という二つの側面から得ることを目的とした調査を実施した.A産科クリニックにおいて,調査期間に出生した健常新生児とその母親54組を対象とした.母児の鼻腔からS. epidermidisを分離し,Multiple-locus variable-number of tandem repeat analysis (MLVA) 法を用いて母児間における菌株の異同を調査した.また、新生児から分離されたS. epidermidis菌株の異同(genotype)を比較することにより,新生児間の細菌の伝播の状況について検討した.対象とした母児の入院中における経過や育児状況等については診療情報から収集し,母児間,新生児間のS. epidermidisの移行との関連について分析した.出生から退院時までの試料について11組で母親由来S. epidermidisの児への移行が確認され,生後1日目の鼻腔検体から何らかの細菌が分離された児 (9名)では,母親由来S. epidermidisの移行が有意に多かった (P=0.018) .この9例のうち,8例では出生早期に直接授乳が行われていた.今後はこの結果をもとに、NICUの児に対してこれに代わる介入方法を検討する。また新生児間では,6つのS. epidermidis菌株のうち2名から共通して分離された菌株が5つ、5名から共通して分離された菌株が1つであった.入院期間が重ならない児の間でも共通の菌株が確認された.医療従事者や環境を介した新生児への細菌の水平伝播が生じる可能性が示唆された.これを防止するために、医療従事者における手指衛生が重要であることが改めて示唆された.
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