研究課題/領域番号 |
20K10896
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58070:生涯発達看護学関連
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研究機関 | 獨協医科大学 (2021-2023) 上智大学 (2020) |
研究代表者 |
礒山 あけみ 獨協医科大学, 看護学部, 教授 (00586183)
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研究分担者 |
衣川 さえ子 東京医療保健大学, 看護学部, 非常勤 (90538927)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2020年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 祖父母 / 出産前教育 / 孫育児 / 役割発揮 / 家族看護 / 家族機能 / 学習プログラム / 介入研究 / 家族役割機能 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究の目的は、新たな孫を迎える祖父母の家族役割機能を高める学習プログラムを開発することである。これまで新たな孫を迎える母親の支援者として捉えられていた祖父母を主体者とした家族役割機能を高める学習プログラムを実施し、参加した祖父母を介入群、参加しない祖父母を対照群として設定した2群間を比較する実験デザインである。 具体的には、1)新たな孫を迎える祖父母の家族役割機能を明確化する。2)明確化した祖父母の家族役割機能を学習内容とし、新たな孫を迎える祖父母に対する 学習プログラムを開発する。3)開発した学習プログラムを介入とし,対照群と比較して祖父母の家族役割機能が高まるかを検証する。
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研究実績の概要 |
本研究の目的は、新たに孫を迎える祖父母の役割の発揮を促す出産前教育を開発し評価することである。出産前教育は、ADDIEモデルを方法論的枠組みとし,ニーズ分析及び目的と構成を考案し,祖父母になる予定の男女を対象にオンラインによる動画視聴および親世代との対話を行うプログラムを構成した。1群の介入前後の自己記入式質問紙調査により,祖父母の役割の発揮に関する認知および情意領域を測定した。結果男女100名を分析対象とした。対象者の年齢は、平均62.5歳(SD=7.4)歳、有職69名(69%)であった。祖父母の役割の発揮に関する認知領域の評価は、すべての項目で介入後に平均点が高く、「祖父母の孫育児の現状を知っている」「孫育児が祖父母の健康に及ぼす影響を知っている」「母親の情緒的支援の方法を知っている」「孫の日常的な世話について知っている」「親世代に対する関わり方を知っている」の項目で介入後に有意に得点が高かった。情意領域は、11項目において介入後に平均得点が高く、「孫育児を手伝いたい」「親世代の相談相手になれる」「孫育児をすることで自分自身の生活も楽しくなる」「孫育児が楽しみだ」「孫が生まれたら家事を支援したい」「孫育児が私にとって生きがいのひとつとなる」の項目で有意に得点が高かった。結論として、開発した祖父母への出産前教育は、新たに孫を迎える祖父母の役割に関する知識習得に役立ち、祖父母の役割の発揮に対する認識を高めることの有用性が示された。
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