研究課題/領域番号 |
20K10905
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58070:生涯発達看護学関連
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
菊地 紗耶 東北大学, 大学病院, 講師 (40455837)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
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キーワード | 睡眠障害 / 周産期メンタルヘルス / 認知行動療法 / 産後うつ / 周産期 / 睡眠 / ウエラブルデバイス |
研究開始時の研究の概要 |
妊娠に伴う心身の変化は著しく、妊婦の多くに不眠が生じる。不眠は母体の健康やメンタルヘルス及び胎児への影響等の影響が懸念されるが、実態把握やメンタルヘルスへどのような悪影響を生じうるか、有効な介入法についても十分検証されていない。 本研究では、ウエラブルデバイスを用いた周産期の不眠の実態解明および、関連する心理社会生物学的因子を抽出し、妊娠中の不眠が母親のメンタルヘルスに及ぼす影響を調査する。それらの知見を元に、周産期に特化したインターネットを利用した睡眠衛生指導や介入の有効性について検討を行う。
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研究実績の概要 |
本課題では妊娠中の不眠の実態把握として、東北大学メディカル・メガバンク事業における三世代コホートおよびそのアドオンコホートの結果から、妊娠中の睡眠が妊娠中及び産後のうつ症状に与える影響及び児の出生転帰に与える影響について検討することとしている。三世代コホートにおける同課題については約2万人の対象者に関するデータベースを作成し、解析中である。アドオンコホートにおける同課題については、経産婦175人を対象に、ウエラブルモーションセンサーによる体動の計測に基づいて総睡眠時間と各睡眠深度(覚醒/浅睡眠/深睡眠)の時間を推算し、睡眠ログにより中途覚醒回数、入眠障害と熟眠感の有無を聴取した。妊娠中期、後期、産後1、2、3、4、6、8週時にエジンバラ産後うつ病自己質問票(EPDS)を実施した。産後1週における睡眠時間は4.3時間であり、その他のいずれの時期に比べても有意に睡眠時間が短く、例えば妊娠中期の睡眠時間(6.8時間)に比べ2.6時間と少なく、その割合は63.2%であった。混合軌跡モデリングを用いて周産期を通した睡眠時間の変動をパターン化すると2群に分かれるが、短時間群では、産後1週間における睡眠時間は3.7時間であることが明らかになった。もともと睡眠時間が短い人は周産期に顕著な睡眠不足となり、抑うつのリスクが有意に高いことが示唆され、睡眠の管理に留意する必要があることが示唆される。これらの知見を下に、妊娠中または妊娠を考えている女性に対する睡眠介入プログラムを作成し、次年度より実施する予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
新型コロナ感染症の影響で、診療以外の業務への支障が生じ、研究に大幅な遅延が生じた。共同研究者とはオンラインを通じたミーティングを重ね、データベース化を推進するよう体制を構築した。
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今後の研究の推進方策 |
現在構築中のデータベースの解析を行い、妊娠中の睡眠が妊娠中及び産後のうつ症状に与える影響及び出生転帰に与える影響を明らかにする予定である。
アドオンコホートで得られた知見を下に、妊娠中または妊娠を考えている女性に対する睡眠介入プログラムを作成し、次年度より実施する予定である。
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