研究課題/領域番号 |
20K10917
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58070:生涯発達看護学関連
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研究機関 | 札幌市立大学 (2022) 北海道医療大学 (2020-2021) |
研究代表者 |
加藤 依子 札幌市立大学, 看護学部, 准教授 (80734764)
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研究分担者 |
田中 裕子 北海道医療大学, 看護福祉学部, 助教 (00788565)
中安 隆志 北海道医療大学, 看護福祉学部, 助教 (10738587)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2023年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2020年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
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キーワード | 食物アレルギー / 療養行動 / 療養支援 / 日常生活 / 経口免疫療法 / 体調管理 / アプリ / 食物アレルギーをもつ子ども / ICT |
研究開始時の研究の概要 |
乳幼児期に食物アレルギー(food allergy;以下FA)を発症した場合、6歳までに9割が自然耐性を獲得し、原因食物を食べられるようになる。しかし、5歳以上になっても、耐性獲得が期待できない場合、経口免疫療法(oral immunotherapy;以下OIT)が選択される。OIT中は、アナフィラキシーを引き起こす危険性が高く、身体・精神的ストレスに配慮した支援が重要であるが、殆ど検討されていない。 本研究の目的は、OITを受けるFAをもつ子どもの療養行動の習得をねらいとして、ICTを活用したOITを受けるFAをもつ子どもの体調管理アプリ「わたし・ぼくのカルテ」の開発と検証を行うことである。
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研究実績の概要 |
本研究の目的は、経口免疫療法をうける食物アレルギー(Food Allergy:以下FA)をもつ子どもの療養行動の習得をねらいとして、情報通信技術(Information and Communication Technology、以下ICT)を活用したFAをもつ子どもの体調管理アプリ「わたし・ぼくのカルテ」の開発と検証を行うことである。 本研究において、療養行動の習得とは、「原因食物の摂取に伴う誘発症状の内容と重症度、シックデイの対応、エピペンの管理及び手順の知識・技術を身につけ、自らの判断で正しい行動が取れるようになること」と定義する。本研究の課題は4つである。 課題1:体調管理アプリ作成に向けた文献検討。課題2:体調管理ツール作成に向けた子どもへの面接調査。課題3:子どものためのICTを活用した体調管理アプリの試作作成。課題4:修正版体調管理アプリの検証。 2022年度は、2021年度に引き続き、課題1に取り組んだ。本邦におけるFAの支援に関する研究のほか、診療ガイドライン、FAに関するテキストやFAに関する正しい情報を発信しているホームページやリーフレットの内容、諸外国の研究も含め、FAの支援の項目の特定を行った。FAをもつ子どもが安全な日常生活を送るための支援の内容について、特定することができた。しかし、食物日誌の活用について検討された研究はほとんどされておらず、栄養食事指導に関するテキストの一部に紹介されているだけであった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
最新版の診療ガイドライン、FAに関するテキストの内容を追加するため、2021年度に引き続き、課題1を継続したため。
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今後の研究の推進方策 |
FAは乳幼児期の子どもに多い疾患である。そのため、できるだけ詳しく保護者に話してもらうために、①何を食べたか、②どれだけ食べたか、③食べてから発症までの時間、④症状の持続時間、⑤症状の特徴、⑥症状の再現性について、食物日誌を活用する。日誌は、セルフモニタリングが継続でき、セルフケアに基づく管理を実現しやすくするメリットがある一方で、外来受診前にまとめて記載することから正確性に乏しいという課題も指摘されている。2023年度は、継続的に食物日誌の記録を行っている子どもと保護者に向けて、食物日誌に記載している内容と記録のタイミング、食物日誌が外来受診時に役立った内容についてインタビュー調査を行う。
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