研究課題/領域番号 |
20K10918
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58070:生涯発達看護学関連
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研究機関 | 岩手保健医療大学 |
研究代表者 |
勝野 とわ子 岩手保健医療大学, 看護学部, 教授 (60322351)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 若年認知症 / 家族介護者 / 慢性的悲嘆 |
研究開始時の研究の概要 |
認知症者は、「実際の死の前に死ぬ」ともいわれ、若年認知症家族介護者が経験する悲しみや喪失感は他の病気による死後の悲嘆とは異なることが予想される。本研究は、日本における若年認知症家族介護者が経験している「慢性的悲嘆」の現象を明らかにし、日本人に適した看護介入プログラムを開発することを目指すものである。これにより、若年認知症家族介護者の慢性的悲嘆を緩和するケアを構築すること、さらにそのことが、介護家族のみではなく認知症当事者のQOLの維持・向上に寄与するものと考える。
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研究実績の概要 |
令和4年度の「若年認知症家族介護者の経験している『慢性的悲嘆』と健康に関する研究」の実績は以下の通りであった。 1.「家族介護者の慢性的悲嘆」、「認知症家族介護者の慢性的悲嘆」について国内外の文献を分析し、構成概念を抽出する取り組みを継続した。さらに類似概念であるchronic sorrowと chronic griefの類似性と相違性を検討した。 2.慢性的悲嘆に関する測定具の検討を行いModel of chronic sorrow(Roos, 2018)の有用性を検討した。 3.質的研究で使用するインタビューガイドについて検討した。 4.若年認知症家族介護者の健康状態についての質的研究及び量的研究を実施し、健康状態に関連する要因の検討を行った。 5.若年認知症家族介護者の慢性的悲嘆、健康状態、関連要因を記述する質的研究および介入研究は、新型コロナウイルス感染症の拡大により延期している状況であったが、対象者をリクルートするための情報収集および関係機関・組織との連携を深める活動を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
新型コロナウイルス感染症拡大により国内外の出張が制限されたこと、さらに高齢者を対象とした対面でのインタビューおよびケアプログラムの実施をすることが極めて困難な状況が継続したことによる。加えて、体調不良が重なり研究が遅れることとなった。
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今後の研究の推進方策 |
今後は、研究分担者2名を加えた研究組織として研究を推進する体制を整え、若年認知症家族介護者を対象とした質的研究および介入研究のパイロットスタディを実施し評価する予定である。さらに、国際的な研究動向調査並びに慢性的悲嘆研究のエキスパートのコンサルテーションを得るために米国等に出張する予定である。
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