研究課題/領域番号 |
20K10920
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58070:生涯発達看護学関連
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
戈木クレイグヒル 滋子 慶應義塾大学, 看護医療学部(信濃町), 教授 (10161845)
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研究分担者 |
西名 諒平 神奈川県立保健福祉大学, 保健福祉学部, 講師 (70770577)
宗 皓 慶應義塾大学, 看護医療学部(信濃町), 助教 (80876970)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 小児集中治療室 / end-of-lifeケア / ターミナルケア / 情報共有 / 情報提供 / 医療面談 / 家族支援 / グラウンデッド・セオリー・アプローチ / PICU / 両親 |
研究開始時の研究の概要 |
小児集中治療室(以下PICU)で、短期間の間に死に向かう子どもの両親に対する、適切な情報提供とend-of-lifeケアのあり方を検討することは重要である。しかし、先行研究では、まだ、PICUにおけるend-of-lifeケアの実態さえも明らかにされていない。そこで、本研究では、終末期と判断された子どもの両親に、医療者がどのような情報提供とend-of-lifeケアを行い、両者間でどの様なやり取りが行われているのか、そして、それが両親にどのような影響を及ぼしているのかを明らかにしたいと考えた。
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研究成果の概要 |
新型コロナウィルスの感染拡大により、研究計画を修正し、リモート会議システムによってデータ収集が可能な内容に絞って、「小児集中治療室(以下PICU)で終末期を迎えた子どもの両親と関わった医療者は、両親の様子をどう捉え、どのような意図で何を行ったのか」について検討した。34名の看護師にインタビューを行い、収集したデータを分析した結果、【看取りへの後押し】という現象が明らかになった。 くわえて、本助成開始前に収集した、PICU入院児に家族が面会する15場面の観察データと、医療者15名へのインタビューデータを分析し、【きょうだいの居場所をつくる】という現象を把握した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究を通して、PICUで終末期と判断された子どもの両親に対して、看護師が、他の医療者と協力し、両親の意向に配慮しながら闘病環境を整え、家族がよい時間を過ごすことができるように【看取りへの後押し】をしていることが分かった。同時に、適切な【看取りへの後押し】を行うためには、情報を医療者間で共有することや、医療者自身が疲弊しないようにサポートし合うことが重要であることもわかった。本研究の結果は、プリミティブながらも、今後のPICUにおけるend-of-lifeケアの検討につながるものであると考える。
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