研究課題/領域番号 |
20K10925
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58070:生涯発達看護学関連
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研究機関 | 京都大学 (2022) 京都橘大学 (2020-2021) |
研究代表者 |
常田 裕子 京都大学, 医学研究科, 准教授 (40622486)
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研究分担者 |
遠藤 俊子 関西国際大学, 保健医療学部, 教授 (00232992)
上澤 悦子 京都橘大学, 看護学部, 教授 (10317068)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2020年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
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キーワード | ヘルスリテラシー / 母乳育児 / 成熟期女性 / 授乳 / 妊娠期 / ヘルスプロモーション |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、母親から赤ちゃんへの初めての贈り物「First Gift」となりうる母乳育児から、ヘルスリテラシーの向上を目指し、わが子の健康増進を考えられる妊娠後期からの授乳教室のプログラム開発を目指す。 母乳育児は、世界的に推進され、母親はわが子の健康を願い、母乳育児を希望するも、実施できていない。母乳育児の継続には、授乳経験、母乳育児に対する母親の感情や意思などが指摘されている。 母親が、将来のわが子の健康に影響を与えうる母乳に関する情報を妊娠期から「入手」「理解」「評価」「活用」するという4つの能力をヘルスリテラシーとし、母乳育児を通した母親のヘルスリテラシーへの支援を目指す。
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研究実績の概要 |
2022年度は、母乳育児とヘルスリテラシーの関係性について文献検討を行った結果、諸外国では母乳育児とヘルスリテラシーの関係性を見出す研究が多種多様に行われている。ヘルスリテラシーには年齢、婚姻歴、学歴などの社会的要因が関係することが指摘されているものの日本の現状は十分に明確になっていない。就業女性のヘルスリテラシーと仕事のパフォーマンス等に有意に関係していると限局的である。また母乳育児とヘルスリテラシーの関係性については、介入研究を通して見出しているものと見出していないものと相反しており、本邦においては十分な研究は行われていなかった。 そこで本邦における成熟期女性のヘルスリテラシーの実態およびヘルスリテラシーに関連する要因(特に母乳育児等)を探索し、本研究課題のテーマである妊娠期授乳教室への具体的な示唆を得るために、以下の2種類の研究を行うことにした。そのために研究計画書の立案、委託業者の選定などを行い、倫理委員会申請の準備を行った。 ①赤ちゃんに優しい病院67施設における母乳育児の実態および妊娠期・産褥期における母乳ケアの実態を明らかにする ②成熟期女性のヘルスリテラシーの実態と関連要因の探索を明らかにする。ヘルスリテラシーは、諸外国で使用されているHLS-EU-Q47日本語版と本邦の女性を対象に用いられている日本人女性版を用いて実態を把握し、本邦および諸外国との比較を行うことを目的にしている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
2021年度に方向性を変更を決定し、2022年度は具体的な方向性を見出すこととした。しかし職場の異動もあり、倫理委員会申請に向けた諸準備に時間を要しため、研究実施期間を1年間延長し、研究を進めているところである。
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今後の研究の推進方策 |
上記で報告してきたように、方向性を変更した形での研究遂行に向けた準備は整ってきている。そのため、今後はその計画を踏まえて確実に研究を遂行していく。
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