研究課題/領域番号 |
20K10926
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58070:生涯発達看護学関連
|
研究機関 | 摂南大学 |
研究代表者 |
亀田 直子 摂南大学, 看護学部, 講師 (70737452)
|
研究分担者 |
家高 洋 東北医科薬科大学, 教養教育センター, 教授 (70456937)
池田 友美 摂南大学, 看護学部, 教授 (70434959)
|
研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
|
研究課題ステータス |
中途終了 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2023年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
|
キーワード | 重症心身障害 / 子ども / ケア / 生活 / ケア提供者 / 介護者 / 研究方法 / 質的研究 / 看護 |
研究開始時の研究の概要 |
重度脳損傷児の生活を支えるケアのための研究方法開発(2017年度~基盤研究C 17K12381)の継続課題である。質的記述的研究を基幹とし、質問紙調査による情報や量的データを補完的に活用し、データ収集、分析を実施中である。目的とする介護者の経験開示と研究方法開発を推進したい。2020年度~2021年度は新型コロナの影響を鑑み、データ分析、方法論的考察、研究成果に基づくパンフレット制作を進め、新型コロナの収束を待って、データ収集を再開する。2022年度には完成したパンフレットを研究方法に組み込み、2023年度には『超重度の重症心身障害児の生活を支えるケア向上に繋がる研究方法』として提示したい。
|
研究実績の概要 |
2022年度は、超重度の重症心身障害児の意思を読み解こうとするケア提供者の経験を開示する本研究の効果を国際学会にて発表し、応答性理性をテーマに一例を扱う質的研究の正当性について論文発表した。明確な意思表示が難しい状態にある子どもへのケアの最適化に繋がる新たな視点をケア提供者がどのように得ていたのかに焦点を当てて分析し、2023年7月開催の国際学会発表が決定した。 超重度の重症心身障害児のケア場面でのケア提供者の経験を開示することと、ケア提供者の不確かさを含む経験を開示するための研究方法を開発することを目的として取り組んだ。 研究参加者は、超重度の重複障害により言葉やジェスチャーによる明確な意思表示が難しい状態にある子どもと看護師、理学療法士、保育士、生活支援員であった。研究代表者の博士論文、重度脳損傷児の生活を支えるケアのための研究方法開発(科研費17K12381)を引き継ぎ、ケア提供者を対象とした自由記載式質問紙調査、ケア実践場面での参加観察、グループインタビューを組み合わせてデータを収集し、分析した。2020年度はデータ分析を進め、実践の事例研究で学ばれる事柄に関する論文を2編発表した。2021年度は超重度の重症心身障害児の意思に気づくための、ケア提供者たちの経験共有のプロセスを国際学会にて発表し、現象学とエスノメソドロジーの現在について論文発表した。 コロナ禍の影響を受け、症例数が当初の予定に満たなかったが、不確かさを含むケア提供者の経験共有のプロセスやケア最適化に繋がる新たな視点を得るための方策を提示できた。質的研究の正当性等について論考できた。 前年度応募採択により研究期間を1年残し、2023~2026年度超重度の重症心身障害児の生活を支えるケア向上のための研究方法開発とケア方法構築(科研費23K10146)へと引き継いだ。
|