研究課題/領域番号 |
20K10935
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58070:生涯発達看護学関連
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
新福 洋子 広島大学, 医系科学研究科(保), 教授 (00633421)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2022年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 国際研究者交流 / 国際保健学 / 助産学 / ICT / 在来知 / 妊娠 / 女性を中心としたケア / アプリ開発 / 助産ケア / アフリカ |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、タンザニアにおける助産実践を、妊婦がより健康になるための「女性を中心としたケア」に変革するため、WHOガイドラインを地域化(Localize)し、助産師が共有するシステムを構築することで、ケアの質が改善するかを評価することを目的とする。具体的には、①開発した助産師教育アプリに機能を追加し、タンザニアの助産師が行っている地域性の高いケアに関連した知識(在来知)を集積する、②集積した在来知を、研究者グループで安全性と有効性を評価した上でアプリに組み込み、③助産師の双方向のコミュニケーションを促進し、その助産師のケアを受けた妊婦が「より健康的になった」と感じられたかを評価する。
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研究成果の概要 |
本研究の目的は、ガイドラインを用いた教育アプリに、助産ケアの在来知を融合して地域化し、その内容を助産師同士がつながって共有し合うことで、妊婦が「より出産の準備ができた」「自信がケアの中心であった」と感じられるケアを受けられたか、妊婦の目線から評価することである。具体的には、①助産師教育アプリの効果を検証するパイロットスタディ、②助産師が認識する妊娠・出産に関連した在来知の集積と安全性の評価、③妊婦に直接情報を届けるアプリの開発と評価を実施した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
2016年と2018年に全世界向けに出版された新しいWHOの妊娠期・分娩期ケアのガイドラインは、妊婦の身体的、社会文化的「正常」を保ち、母児の健康を促進し、女性が「ポジティブな経験」ができるようなケアの質の改善を推奨している。本研究では、そのガイドラインの内容にタンザニアにおける在来知を融合し、女性を中心にしたケアについての説明を含め、汎用的に助産師の知識を向上すること、また妊婦に直接情報を届けるアプリでは助産師が伝えきれない保健教育を提供できることで、ケアの質向上とアクセス向上に寄与することが考えられる。
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