研究課題/領域番号 |
20K10936
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58070:生涯発達看護学関連
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
片岡 久美恵 岡山大学, 保健学域, 准教授 (20613780)
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研究分担者 |
中塚 幹也 岡山大学, 保健学域, 教授 (40273990)
井田 歩美 摂南大学, 看護学部, 教授 (70549203)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2024年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2023年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2022年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2021年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2020年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
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キーワード | 不育症 / ピア・カウンセリング / 精神的支援 / 情報提供 / 流産 / 死産 / グリーフケア / ケア・システム / 育児支援 / 育児 / ケアシステム |
研究開始時の研究の概要 |
流死産を繰り返す不育症女性は,周産期の喪失による悲嘆を抱えながら次子の妊娠・出産さらに育児へと母親役割を獲得することが求められるが,その過程は多くの困難が存在する。不育症女性を支援するためには一連の継続したケアシステムが必要である。 まず,不育症女性が必要としている流死産から妊娠・出産および育児期におけるケア・ニ-ズを明らかにする。次に,分娩施設におけるケアの実態調査から現状を把握し,当事者のケア・ニ-ズと現状において実践されているケアとの乖離を明らかにする。そして,悲嘆過程から育児期を支える継続したケアシステムを構築し,そのケアシステムの実践・評価を踏まえて一般化を図る。
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研究実績の概要 |
本研究の目的は,不育症女性が流死産から次子の子育てに至るまでのケア・ニーズを明らかにし,周産期の悲嘆過程に沿った継続したケアシステムを構築することである。 本年度は育児中に流死産した母親の体験と上の子との関わりを明らかにした上で,母親への支援を検討することを目的とした。そのため,育児中に流死産した母親3名を対象とし,半構造的面接を実施した。インタビュー内容から逐語録を作成後,質的帰納的に分析した。その結果,育児中に流死産した母親は,流死産が上の子に与える影響を配慮して上の子と関わっていた。また,母子ともに悲嘆反応が生じている中で,母親は自身と上の子のグリーフワークの両方に取り組んでおり,上の子と共に悲嘆過程を歩んでいたが,その対応には不安や迷いが生じていた。そして,流死産後の母親へ生活面や精神面の支援ができる存在がいない場合には,母親は孤立し,育児そのものに支障がでることもあった。また,育児中であることの特徴として,ママ友との関わりに大きなストレスを感じていたことも明らかとなった。これらのことから,ケア提供者は,流死産を体験した子どもとの関わり方について情報を提供したり,不安や悩み等の相談窓口を知らせたりすることが必要であることが明らかとなった。さらに,利用可能なソーシャルサポートにつなぐなど地域と連携し継続した支援が求められていた。また,ママ友を含めた周囲の人々との関わり方に関する情報提供なども求められていた。流死産の経験から生活面・精神面を支え,母子ともに円滑な悲嘆過程を歩むことができるよう支援していく必要があることが示唆された。 次年度は,臨床におけるグリーフケアの実態について全国調査を実施し,現状を明らかにしたうえで今後の課題を検討する。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
大学教員のマンパワー不足等による業務の増大により,研究活動に費やす時間の確保ができなかったことが主な理由である。 コロナ禍おいて,他機関における情報交換の場の設定が困難であった。
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今後の研究の推進方策 |
本年度中に研究計画を進めるべく倫理申請を行い承認を得ることができたので,今後は調査を開始し分析を進める。 大学教員のマンパワー不足等により研究活動に費やす時間の確保が困難であることに対しては,周囲の協力を得られるように努める。 研究目的を理解し,ともに研究を推進することができる研究分担者を確保することとする。
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