研究課題/領域番号 |
20K10942
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58070:生涯発達看護学関連
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研究機関 | 神戸市看護大学 |
研究代表者 |
二宮 啓子 神戸市看護大学, 看護学部, 教授 (50259305)
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研究分担者 |
勝田 仁美 甲南女子大学, 看護リハビリテーション学部, 教授 (00254475)
清水 千香 神戸市看護大学, 看護学部, 助教 (00845357)
内 正子 神戸女子大学, 看護学部, 教授 (20294241)
丸山 有希 神戸女子大学, 看護学部, 准教授 (50759389)
山本 陽子 神戸市看護大学, 看護学部, 助教 (60622553)
半田 浩美 神戸市看護大学, 看護学部, 准教授 (90305706)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2023年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 医療的ケア / 特別支援学校 / 看護師 / 支援プログラム / 教諭 / 養護教諭 / 連携 / 支援方法 |
研究開始時の研究の概要 |
先行研究で一定の効果が得られた3つの支援(医療的ケアにおける基本的な考え方や各職種の役割の理解を促すこと、医療的ケア場面について看護師、教諭、養護教諭が話し合う機会を提供すること、当該校のニーズに合った各職種の役割が明確に提示されたケアマニュアル作成を支援すること)を組み込んだ1年間の支援プログラムを研究協力が得られた特別支援学校4~6校で実施し、支援プログラム前後に医療的ケア関係者への無記名自記式質問紙調査、グループインタビュー調査を行い、その効果を明らかにする。
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研究実績の概要 |
令和4年度は、医療的ケアを看護師のみが実施しているA特別支援学校において1年間の医療的ケア実施体制への支援プログラムを実施した。プログラムの効果を評価するために、プログラム前後に医療的ケア実施状況についての看護師、教諭、養護教諭への質問紙調査、看護師へのインタビュー調査を実施した。プログラム前の調査から医療的ケア関係者間のコミュニケーションは概ね良好であったが、看護師と教諭、看護師と養護教諭との役割分担に困難を感じている人が多く、児童生徒の医療的ケアと教育への認識に職種間で相違があった。また、どの職種も外部の主治医や保護者とのコミュニケーションに困難感を持ち、医療的ケアの必要な児童生徒の重症化に伴う自身の知識や技術への不安を感じる人が多かった。学期毎に医療的ケア委員会と研究者でアクションプラン作成とその評価のための会議を行い、アクションプランとして、特別支援学校における医療的ケアの基本的な考え方や各職種の役割の共通理解を促す全体研修、初めて学校に勤務する看護師へのオリエンテーション資料作成、病状が悪化していく児童生徒の学校における対応基準(学校関係者用、保護者用)の作成等を実施した。 研究参加者は、看護師6名、教諭16名、養護教諭1名で、支援プログラムにより学校の医療的ケアの状況がやや改善したと回答した者は、看護師4名(66.7%)、教諭6名(37.5%)で、看護師は、医療的ケアに対する意識が変わった教諭もおりやりやすくなった、提供された資料が参考になり、視野が広がり学校看護師の働き方が理解できた、等であった。教諭は、看護師の定着により学習に支障をきたすことがなくなった、看護師とのコミュニケーションが良くなった、等であった。また、支援プログラムが自分自身に利益になったと感じていたのは、看護師4名(66.7%)、教諭7名(43.8%)、養護教諭1名(100%)であった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
新型コロナウイルス感染症の流行の影響により、特別支援学校での介入プログラムである本研究の研究協力校がなかなか得られず、令和4年度にやっと1校で医療的ケア実施体制への支援プログラムを実施できたが、目標である3~4校に達していない。
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今後の研究の推進方策 |
A校での研究成果を発表するとともに、令和5年度も研究協力の得られたB特別支援学校で1年間の医療的ケア実施体制への支援プログラムを実施し、データ収集を行い、看護師のみが医療的ケアを実施している特別支援学校2校での有効性について分析する。さらに、データ収集を行うことが必要か、研究期間の延長が必要かを検討する。
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