研究課題/領域番号 |
20K10943
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58070:生涯発達看護学関連
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研究機関 | 和歌山県立医科大学 |
研究代表者 |
井上 みゆき 和歌山県立医科大学, 保健看護学部, 教授 (80347351)
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研究分担者 |
熊谷 健 和歌山県立医科大学, 医学部, 講師 (60316114)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2023年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 早産児 / 発達 / 家庭環境 / 親の学歴 / 親の喫煙 / 極低出生体重児 / 育児 / 養育環境 / 低出生体重児 / 神経運動発達 / 子育て支援 |
研究開始時の研究の概要 |
新生児医療での課題は,極低出生体重児の救命率は著しく向上している,一方で生存児の知能障害の発生頻度は増加していることである.そこで本研究は,低出生体重児の長期的な神経学的発達は親の学歴,社会経済的地位,家族機能,家族の子どもへの応答性,育児ストレスなどの養育環境が影響するという研究者の研究成果からの仮説と,国外の先行研究に基づき,出生体重1500g未満の低出生体重児の病態・治療および養育環境両方を変数に加え神経運動発達との関連要因を1歳6カ月,3歳,6歳の縦断で明らかにし,発達を促進するためのケアに示唆を得ることである.
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研究実績の概要 |
周産期医学の進歩により、わが国の新生児死亡率は世界的に見ても低く、極低出生体重児の救命率は著しく向上してきている。その一方で生存児の知能障害の発生頻度は増加している。そこで本研究は、出生体重1,500未満の1歳6カ月・3歳・6歳における精神運動発達に影響する養育環境を明らかにし子育て支援の示唆を得ることを目的とした。対象は、出生時体重が1500g未満で先天性異常がなく、1歳6か月、3歳、6歳に発達検査を受け、保護者が家庭環境質問誌紙に回答した者である。分析は、発達検査の結果と家庭環境との関連を調べた。その結果、 <1歳6か月>18名、平均妊娠週数は29.4±2.1週、平均出生時体重1189.4g±238.5であった。発達検査と関連したのは、お互いの友達を尊重する、イライラしたときに何がいけないのか聞く、子どもが自分に求めているようなときだけ手を貸す、母親の喫煙などであった。<3歳>12名、平均妊娠週数29.8±2.5、平均出生時体重1129.1g±299.6。発達検査との関連は、「イライラしたときに何がいけないのか聞く」「子どもが行きたいところを取り込む」「育児ストレス」「父親の喫煙」であった。 <6歳>17名の子どもの平均妊娠週数は29.1±2.4週、平均出生時体重は1160.5±234.4であった。発達と関連したのは、父親の学歴であった。 子どもの発達には、意見を聞き自主性を尊重した関わり、親の喫煙、父親の学歴が発達に影響を与えることが示唆された。親への育児指導に、子どもの意見を取り入れた遊び一人をする、一人遊びをしているときには、不必要な声掛けをしないなど、子どもの自主性を育てるかかわりを入れることが必要であると考えられた。また、親の禁煙指導を行うことも重要である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
コロナウイルス感染症、インフルエンザの流行などがあり、子どもの検診(発達検査)への受診を控える傾向があり、発達検査のデータ収集が順調にいかないためである。
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今後の研究の推進方策 |
コロナウイルス感染症、インフルエンザの流行が落ちつくことで検診の受診率が向上することを期待する。
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