研究課題/領域番号 |
20K10955
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58080:高齢者看護学および地域看護学関連
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研究機関 | 富山県立大学 |
研究代表者 |
佐伯 和子 富山県立大学, 看護学部, 教授 (20264541)
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研究分担者 |
平野 美千代 北海道大学, 保健科学研究院, 准教授 (50466447)
大木 幸子 杏林大学, 保健学部, 教授 (50453519)
茂木 りほ (岩崎りほ / 岩崎 りほ) 国立保健医療科学院, その他部局等, 主任研究官 (40760286)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 公衆衛生看護学 / 看護技術 / 技術の体系化 / 理念 / 公衆衛生看護技術 / ヘルスプロモーション |
研究開始時の研究の概要 |
目的:公衆衛生看護学は実践の科学であり、対人保健指導を主として発展してきたが、ヘルスプロモーションにおいて政策や協働が重視されるようになるとともに、格差の拡大により社会のセーフティネットとしての役割も求められ、役割と機能は急速に拡大している。拡大する実践活動に対応した公衆衛生看護技術の体系化を図り、その妥当性の検証を目的とする。 方法:①現状の公衆衛生看護技術の構成枠組みの実態を文献研究により明確化し、②公衆衛生看護の技術の再定義と枠組みの構築を行い、③公衆衛生看護技術の構造的な体系化案の作成と技術の命名を行い、④専門家への意見聴取と調査により公衆衛生看護技術の体系案の妥当性を検証する。
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研究実績の概要 |
2023年度は、公衆衛生看護技術の体系化の枠組みとそれに伴う実践過程ごとの技術を、公衆衛生看護の理念と照らし合わせて公衆衛生看護技術体系の試案を完成させ、その妥当性について意見聴取を行い、技術体系試案の修正を行った。 1.公衆衛生看護技術体系試案の完成と妥当性の検証 完成した公衆衛生看護技術体系試案について、さらに共同研究者間で検討を行った。公衆衛生看護技術体系試案の妥当性の確認と有用性の確認を行うことを目的に、経験20年以上の現場の保健師5名、公衆衛生看護教育研究者5名にインタビュー調査を行った。調査にあたっては所属機関の倫理審査委員会の承認を得て実施した。インタビューの結果、大きな枠組みについては妥当性が確認された。しかし、用語の用い方、概念の説明の仕方、等いくつかの修正が必要な課題が明らかになった。また、現場の保健師にとって理解が容易にできるかという点についても再検討が必要となった。 2.検証結果を踏まえて公衆衛生看護技術試案の修正 インタビューで出された質問、疑問、修正に向けての意見を整理し、それぞれについて研究班の考え方を検討した。特に研究の前提事項は分かりやすさと研究の意図が明確に伝わるようにした。理念型技術については主要概念の構造を再検討し、健康課題の優先性については公衆衛生看護の判断根拠が明確になるようにした。公衆衛生看護の実践技術についてはミネソタモデルの考え方を再学習し、日本の公衆衛生看護実践と対照させて検討した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
コロナ下での活動制限が解除され、対面による班会議の実施と公衆衛生看護技術体系試案についてインタビューを行い妥当性を検証し、課題の明確化とその修正を行うところまで実施することができた。当初の計画からは進行は遅れているが、最終版の作成までは見通せる段階になった。従って、やや遅れているが、次年度での研究の完成が確実になった。
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今後の研究の推進方策 |
2024年度は、前年度明らかになった課題の修正結果について共同研究者間で十分な検討を行い、技術の各過程ごとの見解は学会の学術集会で発表する予定である。また、研究の最終年度であり、公衆衛生看護技術試案として全体を公表する予定である。
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