研究課題/領域番号 |
20K10959
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58080:高齢者看護学および地域看護学関連
|
研究機関 | 聖マリア学院大学 |
研究代表者 |
本田 歩美 聖マリア学院大学, 看護学部, 講師 (30732341)
|
研究分担者 |
本田 純久 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(保健学科), 教授 (90244053)
|
研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
|
キーワード | COVID-19 / 介護負担 / 家族介護者 / 介護費用 / 経済的困窮 / 通所介護サービス / 施設介護 / 要介護高齢者 / 経済力 / 経済的負担 / 介護購買力 / 高齢者の介護購買力 / 家族介護者の経済状況 / 家族介護者の就労継続 / 高齢者 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、要介護高齢者自身が介護費用を支払っている家族と介護費用を負担している家族を対象に、高齢者の介護購買力(介護費用を支払う経済力)が介護者の介護負担および介護者の仕事と生活に与える影響について明らかにする研究である。高齢者とその家族の介護ニーズとライフスタイルの狭間にある経済資源と介護負担との関係を明らかすることができ、今日の社会保障制度ではカバーできない介護問題を抱える高齢者とその家族の経済的課題を克服する大きなヒントになる。本研究から得られる成果は、高齢者とその家族のQOLを向上させ、介護者の介護負担の軽減につながるものと考えられる。
|
研究成果の概要 |
本調査は、高齢者の介護購買力(介護費用を支払う経済力)が介護者の仕事や生活に与える影響について検討することを目的に実施した。介護購買力の高い(高齢者自身が介護費用を支払っている)高齢者をもつ家族(337人)は、介護費用を負担している家族に比べて、世帯年収が350万円以上の世帯が4割(43.9%)を占めていた。一方、介護費用を負担している家族(126人)では、介護者の4人に1人(26.2%)が介護に伴う経済的な負担が生活に影響していると回答しており、高齢者自身が介護費用を支払っている世帯よりも世帯年収350万円以上の世帯は3割(33.3%)と少なかった。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
高齢者の介護購買力(介護費用を支払う経済力)が介護者の仕事や生活に与える影響、介護者の介護負担や介護資源の利用状況との関連について検討した本研究の成果は、仕事と介護を両立している家族の介護負担の軽減とQOLの向上に寄与する。また、本調査ではCOVID-19感染症対策として、介護サービスの利用制限あるいは介護施設における面会制限による高齢者とその家族への影響について調査しており、介護サービスを利用されている高齢者とその家族を支えるケアの充実を図る資料として活用することができる。
|